【ソウル=小倉健太郎】ソウル市の地下鉄2号線の上往十里駅で2日午後3時半(日本時間同)ごろ、列車の追突事故があり、消防当局によると、乗客ら約200人がけがをした。2人が骨折する重傷を負い、大部分は軽傷。外務省海外邦人安全課によると、日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。
消防当局や地下鉄運営会社のソウルメトロなどによると、停車中の列車に後続列車が追突し、追突された列車は一部が脱線。乗客によると「ガン」という音とともに車内は停電したという。聯合ニュースは、後続列車の乗客の多くが衝撃で倒れたが、線路に降りて退避したと伝えている。
事故当時、後続列車に対して出ていた「進行」信号が突然、「停止」信号に変わり、運転士がブレーキをかけたが間に合わなかった。現場近くの線路はカーブしており、後続列車からは前方の状況が分かりにくい構造だったという。
ソウル地方警察は、前方に列車が止まっていたにもかかわらず「進行」信号が出ていた経緯や、自動停止装置が作動しなかった原因などについて捜査している。
ソウル市の地下鉄には1~9号線あり、2号線の運転間隔は2.5~6分に1本と、最も運行本数が多い路線の一つ。上往十里駅は日本人観光客も多い明洞(ミョンドン)から4駅の位置にある。
地下鉄追突、聯合ニュース