川内原発:補正書に不備、再提出へ 今夏再稼働に遅れも

毎日新聞 2014年05月02日 14時00分(最終更新 05月02日 18時30分)

九州電力川内原発の(左手前から)2号機と1号機=鹿児島県薩摩川内市で2013年6月17日、本社ヘリから山下恭二撮影
九州電力川内原発の(左手前から)2号機と1号機=鹿児島県薩摩川内市で2013年6月17日、本社ヘリから山下恭二撮影

 九州電力が川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)の再稼働に向けて原子力規制委員会に提出した原子炉設置変更許可申請の補正書に不備があることが分かり、規制委は2日、九電に補正書を提出し直させることを決めた。九電が目指す今夏の「再稼働第1号」は遅れる可能性が出てきた。

 規制委によると、不備があるのは火災対策に関する項目。ポンプやタンクなどの設備について、安全上重要な施設が高温に耐えられるかの評価に関する記載や、施設に航空機が墜落した際の火災の評価の記載がなかったという。

 規制委は8日に審査会合を開き再提出するよう九電に求める。更田豊志委員は2日の定例会で「書かれていないものがあり、記載しないと審査したことにならない」と述べた。【酒造唯、鳥井真平】

 ◇九電「確認中」

 九州電力の広報担当は規制委から正式な指示を受けているか確認中で、再稼働への影響については「現時点では何とも申し上げようがない」と話している。

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