朴大統領 国民に再度謝罪する意向=旅客船沈没事故
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は2日、旅客船セウォル号沈没事故の対応などを踏まえ、国民に再び謝罪するのがふさわしいとの見解を示した。
青瓦台(大統領府)に国内の主な宗教団体の指導者10人を招いた懇談会の席で表明した。朴大統領は「今回の事故で非常に大きい国民の犠牲があり、大統領としても惨憺(さんたん)たる思いだ」と心情を述べた上で、「一人でも多くの行方不明者を救うために最善を尽くし、しっかりとしたシステムをつくった上で、国民に対し謝罪するのが道理だと考えている」とした。
朴大統領は4月29日の閣議で事故について国民に謝罪したが、閣僚だけがいる場での謝罪はふさわしくないと、事故被害者の家族らから反発の声が上がった。
事態が収拾されれば、別の形で正式に謝罪し、新たに整備する国家災害対応体系の構想を公開する意思を示したものと受け止められる。
仏教やキリスト教を含めた宗教団体の指導者に対しては、「韓国国民は大きい困難に遭うとき、常に勇気を持ち、再び立ち上がる知恵を発揮する。国民の力になってほしい」と協力を求めた。
朴大統領が宗教団体の指導者を招いて懇談会を開いたのは、大統領就任直後の昨年3月に続き2度目。
懇談会で発言する朴大統領=2日、ソウル(聯合ニュース)
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