現役哲学者が教える、批判的コメントの賢い伝え方
善意からアドバイスをしたのに、攻撃だと受け取られてしまうことがよくあります。おそらく、それなりの理由があるのでしょう。哲学者のダニエル・デネット氏から、相手が受け取りやすくなるような思いやりのあるアドバイスの仕方を教えてもらいましょう。
アメリカの非営利メディア「Brain Pickings」のMarla Popova氏いわく、デネットさんのアドバイスはゲーム理論から来ているようです。対峙する相手を皮肉ってやりたいという誘惑に負けず、次のようなやり方で批判をすれば、もっと好意的に受け取ってもらえるようになります。
受け入れられ易い批判的コメントの伝え方
- 相手の置かれている立場や状況を、もっと明確に、鮮明に、公平に、言い直す。
- 相手に賛成する点をあげる。(一般的でなかったり、多くの人に賛同されないようなものは特に)
- 相手から学んだことについて伝える。
- それからやっと、反論や批判の言葉を言うことができる。
このアドバイスは、インターネットでの議論のような、顔を見て話していない状況で、特に有効な方法でしょう。この引用元の記事も、アメリカの作家スーザン・ソンタグ氏の反論に関する意見を参考にしており、一読の価値があります。英語のみですが興味のある人は読んでみてください。
trappleton(原文/訳:的野裕子)
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