※Cell Broadband Engine™
IBM、SONYグループ、東芝が共同で開発した高性能プロセッサ。マルチコア・アーキテクチャを採用し、超高速データ転送能力により、大容量メディアアプリケーションを扱うデジタルメディア機器等での応用が可能です。Cell Broadband Engineは、株式会社ソニー・コンピュータエンタテイメントの商標です。
登場人物の顔写真で観たいシーンがすぐに見つかる「顔deナビ」
録画番組に登場する人物の顔を抽出し、時系列で並べることで、観たいシーンを簡単に選べる「顔deナビ」を搭載しました。
写真の場合はサムネイルを並べれば、すぐに目的の画像を見つけられます。動画は1枚のサムネイルだけでは内容が分かりませんが、再生して確認するのは手間がかかります。手軽な映像検索方法を模索していたところ、多くのシーンで人物が映っていることに気がつきました。人物の顔を抽出して、時系列で並べると番組構成がわかるのではないか、と仮説を立てたのです。
この分析には非常に力を入れました。顔でサムネイルを作るといってもなかなか奥が深い。研究開発センターの研究者たちが、研究に熱中するあまり、仕事中にテレビばかり見ているという状況になってしまったほどです。その結果、人物の顔で映像の内容をほぼ把握できることがわかりました。こうして開発されたのが、「顔deナビ」です。例えば、サッカーの試合だと、ゴールシーンのあとには選手の顔がアップになることが多く、見所を手軽に探せるようになりました。また、音響の分析も行い、盛り上がっている部分も一目でわかるようにしました。
「顔deナビ」は見たいシーンを探したり、目当ての人物の登場シーンを探すときなどにとても便利な機能ですが、録画した番組を削除する際にも便利です。映像を削除するか時は、あまり時間がない場合も多いですから。
もしも人物が登場しない映像の場合は、一定時間で映像のサムネイルが表示されます。大自然のドキュメンタリーなどで、たとえ人物が登場しなくても、番組構成を確認いただけます。地デジ番組以外にも、デジタルビデオカメラの映像も「顔deナビ」で顔サムネイルを作ることができます。たとえば、ホームビデオからお子様が登場するシーンをすぐに見つけられるので便利です。
このHD映像の分析には、非常にヘビーな処理が必要ですが、ハイパワーなSpursEngine™なら、番組を録画しながらこの処理を実行できます。録画終了と同時に、「顔deナビ」で好きなシーンを観ることができるのです。
強力な映像処理性能により「8倍録画」と「倍速ダビング」が実現
SpursEngine™のスピードにより、HD映像を録画しつつ、動画形式の変換を同時に行うことができます。従来は、配信されている映像をそのまま記録し、画質を抑えてファイルサイズを小さくしたい場合は、後から変換作業を行っていました。SpursEngine™なら録画時に5段階で画質を選べ、録画しながらリアルタイムに映像を圧縮できます。
Qosmio G50/98Gの場合、もっとも高画質なTSモードなら録画時間は最大約57時間ですが、長時間モードであるEPモードなら最大約492時間と8倍以上の録画が可能になります。MPEG2に比べ圧縮しても画質が劣化しにくいH.264形式を採用しているので、EPモードでもより良い画質で楽しめます。New Qosmioなら、HDD容量をあまり気にせず、地デジ番組をたっぷり録画いただけるようになりました。
SpursEngine™は、CPUとGPUだけで処理する時と比べ、約10倍もの動画変換性能を持っています。動画を圧縮する時間を大幅に短縮できるため、HDDに記録した番組をDVDへ書き込む作業時間が約半分になりました。動画の変換中でもCPUの負荷は低く、他の作業も快適に行えます。さらに、ダビング10によって、今後はDVDにダビングする機会が増えることは間違いありません。
SpursEngine™なら、今までの8倍の地デジ番組が録画でき、今までの半分の時間でDVDに記録できます。さらに便利、さらに快適なAVライフが実現します。
「8倍録画」・・・
地上デジタルハイビジョンTV放送(約17Mbps)を、TSモード(約17Mbps)で録画した場合とEPモード(約2.0Mbps)で録画した場合を比較したおよその値。画質は元の映像に対して変化します。
「倍速ダビング」・・・
当社従来機(Qosmio F40/88EBL)と比べて。TSモードの録画データからダビング(DVD-RAMメディアにムーブ<移動>された時点で標準画質<SD画質>になります)した場合。
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DVDタイトルなどをより美しく再生して楽しめる、超解像技術<レゾリューションプラス>搭載
SpursEngine™を利用した動画再生ソフト(TOSHIBA DVD PLAYER)で、DVDタイトルを再生するだけで、映像がさらに美しく再現できます。ジャギーが軽減され、ぼやけているシーンがくっきりと描写されるようになるのです。SD画質であるDVDの映像をSpursEngine™ が1080pのHD解像度に変換しているためです。このような高画素化(アップコンバート)をするには、動画の1コマ1コマを分析し、足りない画素を補完するために、膨大な量の映像処理が必要になります。SpursEngine™の高速演算性能により、この計算をリアルタイムに行い、動画を高画素化しているのです。
さらに、芝生の緑や青空、肌色をリアルに再現する「カラーコントロール機能」と明暗をはっきり描写する「ガンマ補正」で、よりメリハリある美しい画質になります。1080pのプログレシブで出力できるので、スポーツなど動きの激しい映像でもなめらかに再生できます。
DVDタイトルだけでなく、デジタルビデオカメラなどから取り込んだホームビデオもアップコンバートできます。このときは、リアルタイムに処理する「高速版」のほかに、「高画素版」のアップコンバート機能も用意しました。「高画素版」の場合、動画の3倍ほどの時間がかかりますが、より高画素化できるのです。SpursEngine™では、1時間の番組を約3時間で処理できますが、同じ作業をCPU(Core 2 Duo)で試したところ20数時間かかってしまいました。「アップコンバート(高画素化変換)」は、SpursEngine™の性能をもってして、搭載できた機能といえるでしょう。
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マウスもリモコンも使わず操作ハンドジェスチャリモコン(Qosmio G50)
今回発表したQosmioG50は、離れたところから手を動かすというジェスチャーによって操作できます。内蔵のカメラで捉えた映像をSpursEngine™で分析し、手の動きを認識しているのです。この「ハンドジェスチャリモコン」を使えば、キッチンで料理をしながら、濡れた手でも音楽やDVDの再生・選曲ができたり、リビングでQosmioを大画面テレビにつないで動画を鑑賞している際、ソファから動かないでも操作できるのです。
見た目はシンプルな機能ですが、この「ハンドジェスチャリモコン」には東芝が培った画像認識技術が詰まっています。80年代から研究を重ねていたのですが、ようやくSpursEngine™の登場によって実用化することができました。これまでにない、新しい操作方法をぜひ体感いただきたいと思っています。
SpursEngine™にはPC技術だけではなく、AV技術や半導体技術、最先端映像処理技術など当社ならではの総合力によって生まれた技術の結晶といえるでしょう。みなさまの生活をどんなふうに快適に変えられるだろうか? その技術の追求こそが、当社のDNAです。