容疑者、犯行声明の個人名警官と接点あった…札幌ガスボンベ爆発事件

2014年5月2日6時0分  スポーツ報知
  • 任意の事情聴取時、顔を隠して捜査車両に乗り込んでいた名須川容疑者

 札幌市北区のガスボンベ爆発事件で、北海道警が激発物破裂容疑で逮捕した同区の無職・名須川早苗容疑者(51)宅を家宅捜索した際、事件現場に残されたボンベと同じ製造元名が書かれたメモと、犯行声明文に使われたと見られるゴム印を押収していたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。声明文に個人名が書かれた警察官と容疑者が、別の事件の取り調べで接点があったことも判明した。

 5件の爆発現場では、4つの製造元のガスボンベが確認された。メモには複数の製造元名があり、これらの製造元のボンベがいずれも現場で見つかっており、道警は事件に関連して書かれた可能性もあるとみている。容疑者は調べに対して容疑を否認しており、メモの目的も話していないという。

 また、一連の事件では、犯行を予告したり、警察を批判したりする文書が少なくとも4通、北署や報道機関に届いた。うち北署に届いた2通と北海道新聞社に届いた1通の計3通は、アルファベットのゴム印を使ったローマ字でつづられていた。差出人は匿名だった。

 4通目の北海道文化放送(UHB)に届いた文書は片仮名で、手書きだった。これらの文書には、警察官とみられる個人名があったが、この名前が、過去に別の事件で、名須川容疑者を取り調べた警察官と一致したという。

 また、5件目の道警官舎の事件後、北署や道警本部の周辺で、名須川容疑者が目撃されていたといい、道警は一連の事件との関連を慎重に調べる。

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