年内にも再開の可能性が出てきた名古屋唯一の常設寄席「大須演芸場」(名古屋市中区)の復活を待ちわびる芸人たちがいる。「東海地区に演芸を広め隊(海演隊)」のメンバーたちだ。演芸場を拠点に長年活動してきただけに、期待も大きい。

 名古屋の落語家や講談師ら5人でつくる海演隊は2月に演芸場が閉まった後も喫茶店やホールなどで寄席を続けてきた。名古屋テレビ塔内の会場で4月24日にあった寄席は、演芸場の常連客ら約50人でほぼ満席。舞台と客席で交わされる丁々発止のやりとりに笑いが起きた。

 リーダーの落語家雷門獅篭(しかご)さん(42)は、2003年から演芸場の舞台に連日のように立った。それが途切れた後は、高座に上がる前、しばらく緊張したという。

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