3年前のWWDC2011でSteve Jobs CEO最後のOne more thingとして発表されたiTunes Matchがついに日本上陸しました。
Apple - iTunes - iTunes Match
iTunes Matchはざっくり言うと、年額3,980円払えば、iTunes Storeから購入したものではない曲(CDから取り込んだものなど)をiTunes Storeで買ったことにしてくれて買ったものに準ずる扱いにしてくれて、契約期間中は端末から消してしまってもiCloud経由で高音質(256kbps AAC)で聴けるようになったり、高音質(256kbps AAC DRMフリー)でダウンロードしたりできるサービスです。
(↑ご指摘をいただき少し修正しました)
つまり、CDで買った曲がiTunes Storeで購入した楽曲と同じようにiCloudの恩恵を受けられるということになります。
さらに、日本の場合だとTSUTAYAやGEOなどのレンタルCDというサービスがあるので、「レンタルCDを取り込む→iTunes Matchでマッチング」という手順を踏むことでさらに安価にiTunes MatchとiCloudのメリットを享受することが可能です。
もちろん、日本においてレンタルCDの取り込みは合法です。
Q8 レンタル店から借りたCDを自分のパソコンにコピーするのは違法ですか?
A8 違法ではありません。
レンタル店から借りたCDを自分で聞くためにコピーすることは、「私的使用のための複製」に該当するのでコピーできます。違法ではありません。
このレンタルCDの存在がiTunes Matchの日本上陸を遅らせていた原因で、日本では年額3,980円と高い(USでは$24.99)理由ではないかと思いますが、iTunes Storeの手軽さと楽曲リリースの早さを考えると、レンタルCD+iTunes Matchとの競合はそこまで大きくないのではと思います。
むしろこれまでレンタルCDで済ませていた層の一部から追加で課金できるということで、iTunes Matchの日本上陸は音楽業界にとってはプラスに働くのではないかと想像しています。
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