アンネ・フランク展:東京・杉並で始まる 事件風化させず

毎日新聞 2014年05月02日 11時04分(最終更新 05月02日 11時07分)

開催された「アンネ・フランク展」で展示される書籍=東京都杉並区の区立中央図書館で2014年5月2日、森田剛史撮影
開催された「アンネ・フランク展」で展示される書籍=東京都杉並区の区立中央図書館で2014年5月2日、森田剛史撮影

 東京都内の公立図書館などの「アンネの日記」や関連本など計300冊以上が破られた事件で、自治体別で最多となる121冊の被害があった杉並区にある区立中央図書館(荻窪3)で2日、特別展「アンネ・フランク展」が始まった。

 特別展は、事件を風化させず、平和を願うアンネの気持ちを改めて伝えたいと企画。同館では異例の4カ月間開催する。

 展示コーナーには、オランダのアンネ・フランク・ハウス財団から寄贈されたアンネ一家が隠れ住んだ家の模型のほか、事件後に各地から寄贈された本など約40点を展示。アンネの思いが記されたページを開く形で紹介している。訪れた同区内の主婦(67)は「事件は、人としてとても恥ずかしいことだった。アンネの関連本がこんなにあるとは知らず、これを機会に読み直してみたい」と話した。

 9月3日まで。午前9時〜午後8時(日曜・祝日は午後5時まで)。第1・3木曜休館。【近藤浩之】

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