ワシントン=三輪さち子
2014年5月1日18時49分
米国を訪問中の石破茂・自民党幹事長は30日(日本時間1日未明)、ワシントンで講演し、安倍政権が目指す集団的自衛権の行使容認について「アジア太平洋地域での抑止力を高めるため、一部行使を可能にしたい。米国のこれから取るべき戦略とも符合する」と述べ、理解を求めた。
石破氏は講演で「日本は国連加盟国で唯一、集団的自衛権の行使ができない。限定的ではあるが、この立場を改めたい」と訴えた。
安倍晋三首相について、石破氏は「米国に『ナショナリズムに裏付けられた政権』との懸念があると承知している。首相は世界平和を心から願っている政治家だ」と語り、「日本はかつての戦争がなぜ起きたのか真剣に考えてきた。あのような軍国主義を許さない。日本の民主主義に自信を持っている」と強調した。
石破氏はその後、バーンズ国務副長官とも会談。バーンズ氏が悪化している日韓関係への懸念を伝えたのに対し、石破氏は「(慰安婦問題をめぐる)河野談話を変更するつもりはない。今までも謝罪の気持ちを表している。歴史認識が十分に理解されないのならば、努力する」と応じた。(ワシントン=三輪さち子)
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