多くの企業で入社式が行われ、期待と不安を抱いた新入社員がそれぞれの職場に配置されるこの季節。だが、中には早くも会社を辞めてしまう新人もいる。そうした早期離職者に対して、大手企業の採用担当者が仕事についての心構えを諭した内容が、ネットで大きな反響を呼んでいる。賛否混在した意見からは、現代日本の就職風景が見えてくる。
話題になったのは、家電量販店のヨドバシカメラの採用担当者が4月中旬、就職情報サイト「リクナビ」の人事ブログに投稿した「新入社員が退職した。」と題する記事だ。
それによると、入社10日にして「販売はアルバイトの延長のような仕事。ずっと続けていく気にならないし、自分に向かない」と退職を決め、公務員を目指すという新入社員に対し、採用担当者はこの若者が大好きだというゲームを引き合いに、働くことの意義を説いた。
「(ゲームでも)楽しさを理解するには練習と経験が必要だよな。ちょっとやってみただけで『つまらない』とか『自分には向いていない』っていうのは、早すぎるよな」
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