ライター：松宮 史佳 (2014/05/02)

「もみじや」最後の日
　
・・・4月30日。午後2時半「もみじや」に到着。雨だからか、めずらしく行列がない。ここ最近、昼時の取材が重なり、逃していた「もみじや」のメニュー。しかし、“最後の日”に実食のチャンスが！
　
店内に入り、一番人気の「おまかせ定食」を注文。「もみじや」の味が楽しめるのも「今日が最後」と思うと、しみじみしてしまう。
　

発砲スチロールに保存されている魚介を見ながら席へ

　
着席し、ボーっとしているとなにやら視線を感じる。ふと横を見ると・・・
　

松宮のすぐ隣にいた“キンキ”と目が合い、びっくり！

　
・・・数分後。「おまかせ定食」が登場！
　

ウニ1箱・マグロ・エンガワ・エビなどの魚介&大盛りのご飯＆味噌汁付き

　
来店したのが遅かったためか、刺身の水気が多かったような気が・・・。しかし、ボリュームがあるので、食べ応えを求める人にはよいと思う。
　
鈴木さんにお礼を言い、立ち去ろうとすると、「夜に宴会をやるからおいで」と誘っていただく。
　

夜には常連さんが10人ほど集まり、お別れ会を開催

　
　
　
取材を終えて
　
3時間待ちの人気店が「突然閉店する」と聞き、驚いた。

・・・だが、あれだけの繁盛店がなぜ突然閉店するのか？　
店主は「体力の限界」と言っていたが、何かが引っ掛かり、周囲に聞き込みを敢行。
　
すると、実は2月下旬には「3月いっぱいで店を辞める」と鈴木さんは周囲に言っていたことが判明。だが、閉店が決まっていたにもかかわらず、3月中旬にはTVに出演。TVを見て来店した「お客さんに迷惑がかからないように」と関係者に説得され、4月30日まで閉店するのを延ばしたとのこと。
　

中央卸売市場のHPにも告知が！　ただ、4月末に閉店したはずが、5月3日までに延長・・・
＜クリックして拡大＞

　
さらに聞き込みを行ったところ、従業員の給与遅延や周囲の人々にお金を借りることが度々あったらしい。本当の閉店の理由は「金銭的な事情だろう」と複数の関係者が語ってくれた。

いずれの理由にしろ、「もみじや」が閉店することには変わりない。連日お客さんでにぎわう繁盛店が閉店してしまうことは残念だが、最後まで多くのお客さんに愛され、店主はきっと幸せだろう。

長い間、お疲れ様でした。今まで休みを取れなかった分ゆっくりと休養し、機会があればまた新店をオープンしてほしい。
　　
なお、「もみじや」は株式会社「つま正」により引き継がれることになっている。代表取締役・小山正武氏に伺ったところ、店名はそのままにし「魚介と野菜をふんだんに使った料理を提供する」とのこと。

新店は6月オープン予定。新店のレポートはまた後日お届けしたい！
　

「新・もみじやでお待ちしてます！」と小山さん

　
　
―終わり―
　

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