トヨタ自動車の2014年3月期決算で、営業利益が2・3兆円程度となり、08年3月期の2兆2703億円を上回って過去最高を更新することが確実になった。米国での大規模リコール問題で米司法省に支払う和解金12億ドル(約1200億円)を計上することなどで、2・4兆円の営業利益を見込んだ2月時点の予想は下回ったとみられる。

 トヨタのグループ世界販売台数は14年3月期に1013万台と過去最高を記録し、世界の自動車メーカーで初めて1千万台を超えた。北米での販売が好調だったうえ、国内販売も消費増税前の駆け込み需要で増えた。為替も想定より円安で推移して利益を押し上げた。一方、米国の和解金12億ドルを14年1~3月期に計上するほか、オーストラリアでの生産撤退に伴う費用もかかる見通しだ。

 トヨタは14年3月期決算を8日に発表する予定。