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報道の自由度 この10年で最低水準
5月2日 9時34分

世界各国の報道の自由度について国際的な人権団体がまとめた報告書が発表され、中東の民主化運動アラブの春によって高まっていた期待が後退したなどとして、全体的な自由度がこの10年で最も低い水準に落ち込んでいると指摘しました。

アメリカに本部を置く国際的な人権団体、「フリーダムハウス」は、報道の自由がどの程度守られているかについて国や地域ごとに去年調査した結果を報告書にまとめ、1日、発表しました。
それによりますと、去年事実上のクーデターが起きたエジプトやイスラム過激派の活動が活発なリビアなどの中東諸国について「アラブの春によって高まっていた報道の自由への期待は大きく後退し打ち砕かれた」と指摘しました。
混乱が続くウクライナについては、「前の政権に対する抗議デモを取材した記者が嫌がらせや暴力を受ける事例が急増した」としています。
こうしたことから、全体の報道の自由度はこの10年で最も低い水準に落ち込んでいると結論づけています。
報告書では197の国と地域の順位も発表していて、中国は183位で、政府に批判的な外国メディアのホームページへの接続を遮断しているとしています。
上位では、オランダ、ノルウェー、スウェーデンの3か国が同じ水準で1位となったほか、アメリカは30位、日本は42位、最下位は北朝鮮でした。

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