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 1日午後5時5分ごろ、兵庫県芦屋市春日町の阪神電鉄打出―香櫨園(こうろえん)駅間にある二つの踏切で、遮断機が下りないまま山陽姫路発梅田行きの特急列車(6両編成)が通過した。直前に車やバイクが横断したが、事故には至らなかった。

 阪神電鉄の発表によると、遮断機が下りないトラブルがあったのは打出東口踏切と打出春日町踏切(いずれも遮断機・警報機付き)。打出駅を通過した列車の運転士が打出東口踏切の約160メートル手前の地点で、同踏切よりさらに90メートルほど前方にある打出春日町踏切を車やバイクが横切っているのを目撃。すぐに急ブレーキをかけたが、そのまま二つの踏切を通過して停止したという。

 同電鉄が調べたところ、二つの遮断機の動きを制御する装置の中からヤモリの死骸が発見された。制御装置は打出東口踏切から約350メートル離れた打出駅近くにある。この装置の中にヤモリが入り込み、回路がショートしたことが原因とみられるという。