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首相 独紙で「原発簡単にやめられない」4月29日 22時32分
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ヨーロッパ6か国を歴訪する安倍総理大臣は、最初の訪問先であるドイツの有力紙のインタビューに書面で応じ、ドイツが全廃を決めた原子力発電所について、双方を取り巻く環境の違いを指摘し「そう簡単に『原発はもうやめた』と言うわけにはいかない」と述べました。
29日から10日間の日程でヨーロッパ6か国を歴訪する安倍総理大臣は、最初の訪問先であるドイツの有力紙「フランクフルター・アルゲマイネ」のインタビューに書面で応じ、29日付けの紙面に掲載されました。
このなかで安倍総理大臣は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、ドイツが将来的に全廃することを決めた原発について「日本は島国で隣国からの電力の輸入が難しく、豊富な石炭に恵まれるドイツと状況が異なる」と指摘しました。
そのうえで「そう簡単に『原発はもうやめた』と言うわけにはいかない」と述べる一方で、原発の再稼働にあたっては安全を最優先にすると強調しました。
また、安倍総理大臣は今回のドイツ訪問にあたって「日本とドイツの中小企業の橋渡しをしたい」と述べ、高い技術力をもつ双方の中小企業が提携するなど両国の経済分野での関係強化に意欲を示しました。
さらに、中国、韓国との関係については「困難な課題もあるが、課題があるからこそ、前提条件を付すことなく、率直に話し合うべきだ」と述べ、さまざまなレベルでの対話や交流を進めることで関係を改善したいと訴えました。
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