氷川きよし暴行疑惑?被害の元マネージャーは内紛騒ぎの事務所を恐喝?メディア含め泥仕合
「演歌界のプリンス」氷川きよしを中心とした、とんだ騒動が勃発した。CD『大利根ながれ月/七つ星』(氷川きよし/日本コロムビア)
5月1日発売の「週刊文春」(文藝春秋/5月8日号)が、『氷川きよしの「セクハラ」「暴力」「創価学会強要」地獄』と題した記事を掲載。同記事によると、氷川が自身の男性マネージャーに対して、性的いやがらせや暴力を振るい、自身の信仰する宗教・創価学会への入信を強要していたという。さらに、氷川が同性愛者であるというエピソードも細かく報告している。
だが一方で、文春に対して“被害”を告発した男性マネージャーは、それらの事実をネタに、氷川が所属する長良プロダクションに対して、“口止め料”として億単位の金銭を要求していたことも発覚。文春の報道に先立つ4月28日には、東京スポーツが一面で『氷川きよし恐喝被害』という「氷川こそが被害者である」という記事を掲載していた。
相反する2つの報道。氷川の周辺では、いったい何が起こっているのだろうか? 長良プロに近い、ある関係者はこう語る。
「今回、氷川から暴力を受けたとの被害を訴えたのは、Aという20代の男性。昨年秋に長良プロに入社し、今年に入ってから氷川の現場につくようになったが、マネージャーとしての仕事が稚拙で、氷川も厳しく指導し、手を出したこともあったようだ。もちろん暴力は許されるものではないが、芸能界では珍しくない。大物の歌手や芸人のマネージメントに大事なのは、社会に枠組みに収まらない、ある意味非常識な彼らに徹底的に付き合いつつ、コントロールしていく術を身につけること。Aはそれができずに音を上げ、挙げ句には暴力を受けたことをネタに長良プロを恐喝しようとした。長良プロがそれに応じないと、今度は『氷川きよしは同性愛者だ。学会員だ』という話と一緒に、文春に自身の被害ネタを売りにいった。こうなるとAには、まったく同情できない」
対して、文春に記事を持ち込まれたことを知った長良プロは、同誌が発売される前に、東スポに「氷川や我々こそが恐喝の被害者だ」という記事を書かせた。“予防線”を張ったわけだ。さらに長良プロには、「Aの背後で、以前長良プロに勤めていた人物が糸を引いている」という見立てがあるようだ。
長良プロは、創業者の長良じゅん氏が一昨年に不慮の死を遂げて以来、長良氏の実子である現社長の求心力が低下。同社のガバナンスが崩壊し、内紛的なきな臭い動きも頻発していた。また、今回の騒動をネタに長良プロをゆすろうと、大物総会屋も暗躍しているとの情報もある。
Aは文春の取材に、口止め料や示談金として「1、2億ぐらいほしいぐらいです」とのメールを長良プロに送ったことを認めているが、あくまで氷川に謝罪してもらいたい一心で送ったもので「馬鹿なことをしたと、今では反省しています」と述べている。ただし、前出の関係者は「文春には開示していない、Aの悪質さと恐喝行為を裏付けるメールも存在している」と言う。
「文春はAの言い分に全面的に乗って記事を書いているが、Aも氷川もどっちもどっち。氷川も調子に乗っているところがあったから、こんなことになった。頭を冷やすいい機会かもしれない。長良プロは騒ぐだけ損だと思っているから、沈黙を貫くだろう」(同)
メディアを巻きこんで、泥仕合となりつつある今回の騒動。5月3日は、長良氏の三回忌だというのに、こんな騒動が起こってしまい、故人も草葉の陰で悲しんでいるだろう。
(文=編集部)
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