1−4 朴甲東常任議長の経歴
(1)経歴
1919年2月
朝鮮慶尚南道に生まれる。
1935年4月
日本の植民地支配に対する反対運動を行ったため,警察に逮捕される。 拷問の末,ソウルの中学校を退学となる。
1935年9月
日本に渡り,東京・大成中学4年に編入学。
1941年12月
早稲田大学政治経済学部政治学科卒業 (大東亜戦争勃発のため,3ヶ月繰り上げ卒業)。
1942年3月
朝鮮に戻り,独立運動に従事する。
1945年5月
抗日パルチザン部隊「朝鮮独立同志会」を組織し,代表に就任。
1945年8月
ソウルで共産党の機関紙「解放日報」の政治部記者となる。
1946年11月
南朝鮮労働党の機関紙「労力人民」の部長に就任。
1949年10月
南朝鮮労働党地下党の政策部,宣伝部,機関紙部ブロックの副責任者に就任。
1950年4月
南朝鮮労働党地下党の総責任者に就任。
1950年6月
朝鮮戦争に協力しなかったため,軍事委員の命令で「解放日報」の論説委員に降
格させられる。
1950年9月
国連軍のソウル奪還に伴い,やむなく北朝鮮に避難。
1951年3月
はじめて平壌に行き,文化宣伝省ヨーロッパ部長に就任。
1953年3月
スパイ容疑で逮捕され,山中に監禁状態となる。
1956年3月
フルシチョフのスターリン批判により釈放。
1957年6月
北朝鮮を脱出し,日本へ向かう。
1976年6月
東京で出版社「成甲書房」を設立。
1992年1月
モスクワにて朝鮮民主統一救国戦線を結成,常任議長に就任。
(2)著書
○「遙かなる共和国」三一書房,1970年
○「嘆きの朝鮮革命」三一書房,1975年
○「内から見た朝鮮戦争」成甲書房,1976年
○「銀杏の木よ語れ」成甲書房,1977年
○「金日成との闘争記」成甲書房,1991年
○「北朝鮮最後の選択」講談社,1997年
○「2000年第二次朝鮮戦争」講談社,1999年
○「北朝鮮−祖国の悪魔」KKベストセラーズ,2003年
○「北朝鮮−哀しい断末魔」KKベストセラーズ,2003年
(3)翻訳書
○「三国史記」三一書房,1974年
○「三国遺史」三一書房,1975年
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