2013 10月 3 , 15:55

国際音楽フェスティバル「ウォーマッド」

国際音楽フェスティバル「ウォーマッド」

   ロシアで9月21-22日、国際音楽フェスティバル「ウォーマッド(World of Music, Arts and Dance)」開かれた。ロシアでの開催は今回が初めて。会場となったのは、北カフカスの有名な保養地ピャチゴルスク近郊のマシュク山の中腹。豊かな自然に包まれた美しい場所だ。

   フェスティバル「ウォーマッド」は、英国のミュージシャン、ピーター・ガブリエルさんによって企画され、開催数は160回となり、「世界最大の国際音楽フェスティバル」として、ギネスブックに認定された。研究者たちによると、30年でおよそ300万人の観客が訪れたという。フェスティバルは、世界各地で開催されている。ガブリエルさんは、フェスティバルの観客に次のようなビデオメッセージをおくった。

「ロシアには非常に古い文化、素晴らしい文化的伝統があります。それらは私たちを奮い立たせます。ですから私たちは、ロシアでフェスティバルを開催することを夢見たのです。」

   北カフカスの保養地は、昔から独特の自然と、効能効果がある水で知られており、フェスティバルの運営者は、民族スティバルの開催場所に適していると考えた。ピャチゴルスクは、その美しさ、天然資源、独自性、観光ポテンシャルで北カフカスを代表する名所となった。「ウォーマッド」は常に、豊かで多様な各国の特性、多彩なジャンルや出演者の誠実な演奏で人々を驚かせてきた。今年のフェスティバルには、ロシア・トゥヴァ共和国の音楽ユニット「フンフルトゥ」、バルセロナの「ムヤヨ・リフ」、パキスタンの「アシフ・アリ・ザルダリ」、ノルウェーの「マリ・ボイネ」などのほか、ロシアのグループや歌手たちも大勢参加した。その中に、ロシア・フォークロックのスター、ペラゲーヤさんもいた。音楽、ダンス、その他の芸術を通して人々を結びつけるというフェスティバルの概念は、ペラゲーヤさんと非常に近いという。ペラゲーヤさんは、次のように語った。

   「このアイデアは非常に簡潔で、ずいぶん昔に形成されたものです。それは、私たちは皆、一つの母なる地球の子供だというものです。そして様々な草、石、花がある現実の場所で、私たちは音楽を見本として、調和しない文化などは存在しないことを示そうとしているのです。」

   コンサートは、フェスティバルの一部に過ぎない。フェスティバルでは、歌やダンスのほかに、郷土料理もふるまわれた。その昔、お客をもてなす時に用意された料理がつくられた。また、特別に「工芸村」も設置され、職人たちが伝統工芸をつくる様子を見学したり、実施に作品をつくったり、また購入することもできた。

   フェスティバルでは、子供や大人のためのマスタークラスも恒例となっている。フェスティバルの運営者や参加者たちは、「話すことができるなら、歌うことができる。歩くことができるなら、踊ることができる」と自信をもって語っている。

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