コンパルソリーは1990年まで行われ、ショートプログラムの前にステップやターンのエッジ使いを厳密に判定された上、順位までつけられていました。伊藤みどりがこのコンパルソリーが苦手というのは有名な話で、いつも低い順位からショートやフリーでまくる姿が印象に残っています。
以前行われていたのはステップとターンのみの課題でしたが、私が考える新コンパルソリーではこれにジャンプを加えます。順位は付けません。課題を徹底的に評価し、どれができてどれができないかということを記録し、後のショートプログラムとフリースケーティングのレベルに反映させるのです。
大前提:ジャッジの国籍公開 GOEとPCS廃止
新コンパルソリー
順位付け無し/課題の要素評価のみ
正確なステップ・ターンを行えるか
全てのジャンプが正しく跳べるか(エッジや踏切時の体の向き等)
ショートプログラム(廃止にしても良いかも)
全選手同じ曲で同じ演技
フリースケーティング
曲は自由、回転数は問わないがジャンプは全種類必須
ジャンプ演技内でのエッジエラー判定はしない
難易度と回転数で定める基礎点が満点
コンパルソリーで得た評価でレベルが決まり評価点として減点していく
回転不足と着氷の乱れは判定する
ステップ
基礎点は全選手同じ
コンパルソリーで得た評価でレベルが決まり評価点として減点していく
スピン
ジャンプのようにポジションごとに基礎点を決めておく
スパイラルシークエンス復活
ジャンプのようにポジションごとに基礎点を決めておく
芸術面
相対評価とし、専門家が判定
芸術性のみを順位点付けする
最下位の選手が1点 順位がひとつ上がるごとに+1点
どうですか?ざっくり表すと「技術面は絶対評価、芸術面は相対評価」です。ジャンプの種類による得手不得手も浮き彫りになりますし、選手間の比較も容易になるのではないでしょうか。何といっても加点で稼ぐということがなくなり、高難度技より低難度技の方が加点で高い得点になるということも避けられます。また芸術性も順位点にしてしまえば、不可解な得点操作は難しくなります。旧採点システムに近い感じでしょうか。
私はこのコンパルソリーの復活がフィギュアスケート界を救うのではないかと考えています。これがあることで技術の底上げが期待できますし、あらかじめレベル決定されることで、思い切って演技に臨めるのではないかとも思うのです。守りに入った演技者が有利な現在のシステムよりも、ずっとスポーツとして健全だと思いませんか?
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