米ニューヨークで開かれている核不拡散条約(NPT)再検討会議の準備委員会で29日(日本時間30日)、広島、長崎両市長が演説し、核兵器保有5カ国を含む60カ国以上の代表を前に、核兵器を非合法化する条約への取り組みを求めた。長崎市の田上富久市長は、「核の傘」に頼る国に対し、主導的な役割を担うよう訴えた。

 準備委は、NPTの運用を5年ごとに見直す来年の再検討会議に向けて、28日から5月9日までニューヨークの国連本部で開かれている。両市長は、世界6千都市が加盟する平和首長会議を代表し、NGOなどが各国代表に意見を述べるNGOセッションに参加し、英語でスピーチした。

 田上市長は、昨年10月の国連総会第1委員会で、核兵器の非人道性を訴える共同声明に、日本を含む125カ国が賛同した点などを「核兵器廃絶の新しい動きが始まっている」と評価。一方、核保有国と核の傘の下にいる国について「段階的な核軍縮を主張し、(核兵器禁止条約という)包括的アプローチを否定」していると批判した。