同人日記

イラストや漫画の制作日誌的なものを。

ソーシャルゲーム開発の思い出

昔、会社から研究開発の一環でソーシャルゲームを作れと言われた時に、

ソーシャルゲームをやったことがなかった私は、社内にいたネトゲ廃人どもで

チームを組んで作ってもらいました。私は会社のエライ人たちに、うちは

ソーシャルゲーム会社じゃないから運営ノウハウもないので、売上に

関しては期待しないこと、あくまで組織のプロセス資産の形成が目的という

ことでコンセンサスをもらっていたので、ネトゲ廃人チームには

「自分たちがやって楽しいものを作っておくれ」とだけ言いました。

 

当時はカードバトルゲームが主流でしたが、出来上がったゲームは

アバターを着せ替えられたり、パーティープレイができたり、

シナリオやイラストもかなり凝っていたので、リリース後も案外好評を

得て2年間くらい運営していました。ユーザー有志のファンミーティングも

開催されていたみたいで、すげーなと。

私もやってみたのですが、空いた時間にちょこちょこ進められるので面白い。

ガチャなんて誰がやるねんと思ったのですが、レアアイテムが欲しくて

自腹でガチャを回してしまいました(笑)

一番の成果はそれまで社内ではただの小汚いデブどもと蔑まれてきた

ネトゲ廃人チームが、一躍ヒーローになったこと(笑)

私も最初、仕事を持って行った時に、

 

ソーシャルゲームですか? まぁボクはネトゲが主戦場なので、

ソシャゲーには月にせいぜい10万円程度しか課金していませんねぇ。

まぁ○○さん(私)の頼みならしかたがない、やってあげますよ」

 

とすごい上から目線で言われて内心

 

「殺すぞデブ。だいたいテメーの安月給で月10万円課金ってどういうことだ、死ね」

と思ったのですが、今やそのデブどもが神々しく見えます。

 

 

私はそれまでゲームといえば『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』、

三国志』といった大作しかやらなかったのですが、廃人軍団と仕事をした

おかげで、ソーシャルゲームのユーザーがどういう視点でゲームを行っているのか

すごく勉強になりました。

会社もリッチクライアントの開発やユーザー課金のノウハウを得て、そして

ただのお荷物だったデブどもがそれなりの戦力になるとわかったので、

まぁ双方ハッピーな結果になったのでめでたしめでたし。

そのムカつくデブどももお給料がそうとう上がって、なんかカッコイイ

服着てて(元が悪いから似合ってないけど)私もイラっときているのですが、

まぁでも、若い奴の給料が上がるのは嬉しいのでよかったです。