2014年4月30日21時46分
札幌市北区でガスボンベによる爆発や爆発未遂が相次いだ事件で、北海道警は30日、道警官舎でボンベを爆発させたとして、同市北区屯田6条3丁目、無職名須川早苗容疑者(51)を激発物破裂容疑で逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。
道警によると、名須川容疑者は4月3日午後11時45分ごろ、同区の道警官舎の1階階段踊り場でボンベを何らかの方法で爆発させ、玄関の窓ガラスなどを損壊した疑いがある。この事件では、ボンベ5本が使われ、現場には約2千本のくぎが散らばっていた。
一連の事件では、1月27日朝に札幌北署の駐車場で署員の私有車の下でボンベが爆発。2月20日に大型量販店の靴売り場の棚などが焼け、3月18日にスーパー駐車場で車の一部が焼けた。同27日にはホームセンターの男子トイレが全焼。この事件で1人が軽傷を負い、画びょう数十個が見つかっていた。
最初の事件以降、関与をほのめかす人物からの手紙が札幌北署や一部報道機関に計4通届いた。複数の警察官の名前を挙げて同署を批判。「次は交番を狙う」との犯行予告もあった。道警は、警察と何らかのトラブルがある人物による犯行との見方を強めていた。
捜査関係者によると、官舎の爆発事件の前後、周辺のコンビニエンスストアなど数カ所の防犯カメラに不審な動きをする車が映っており、名須川容疑者が浮上。4月26日に家宅捜索し、同日から30日まで任意の事情聴取を続けていた。
一連の事件は半径3キロ以内で起きており、道警は名須川容疑者の関与の有無を調べる。
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(激発物破裂罪) 刑法上の罪で、人が住む場所や人がいる電車などで、火薬やボイラーなどを破裂させて損壊すると、現住建造物等放火と同じ重さの罪となる。法定刑は死刑または無期、5年以上の懲役。非現住建造物に対しても、同様に放火と同じ罪となる。
似た罪名の「爆発物取締罰則違反」は「治安を妨げまたは人の身体財産を害する」目的での爆発物の使用が対象で、激発物破裂罪は建造物などの損壊のために破裂させる行為を罰する。
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朝日新聞社会部
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