「死ぬ寸前の若い女の唾液をむさぼり吸うため」42人を殺害したスピリチュアル・ヒーラー!! 父から伝授された、残酷すぎる「儀式」とは?
世界一イスラム教徒の多い国として有名なインドネシアは、近隣国に比べると凶悪犯罪の発生率がとても低いことでも知られている。その理由には、国民の宗教心があついこと、銃などの武器所持や麻薬が厳しく禁じられていること、(回数によっては死刑にも等しい)鞭打ち刑があること、バリ島など、地域によっては絶対的なカースト制が残っていること等があげられる。
国民の9割近くがイスラム教徒であるインドネシアには、仏教やキリスト教、ヒンズー教の信者もおり、みな何かしらの宗教を信仰している。そして、同時に彼らの多くは古くより土地に伝わる民族土着の魔術や呪術も信じている。表向きにはタブーとされているが、能力の高い呪術師に大金を払って病気を治してもらったり、願いをかなえてもらったりしている。呪術師による民間治療、黒魔術や白魔術などによるトラブルの報告も数多く、それらを規制する法案もあるが、それでも人々は魔術や呪術を信じ続けているのだ。
逮捕された男。アハマド・スラジ「Murderpedia」より
そんなインドネシアで1997年5月、一人の呪術師が逮捕された。男は11年間で42人の女性を殺したのだが、その動機にインドネシア中が大きな衝撃を受けた。
「呪術医として名をあげ、金を儲けるために、70人の女を殺し、死に際の彼女たちの唾を飲む必要があったからだ」と自供したためだ。
■事件発覚の経緯
1997年4月27日、インドネシアのジャカルタから1500キロほど離れた、北スマトラ州メダン郊外にあるアマン・ダマイという小さな村。サトウキビ畑で作業をしていたある農夫が、畑の奥深くに土が異様に盛り上がった場所があることに気付き、村長に連絡した。少し掘ってみると腐敗臭が漂ったため、村長は軍に連絡。「動物なのか人間なのか掘り起こして確かめるように」との指示を受けた村長は、日没後に男たちを集め、大勢の村人が見守る中で掘り起こし作業を行った。結果、すぐに人間が埋められていることが分かったが、腐敗臭があまりにも凄まじく、掘り出すのに多くの時間を要したという。村長からの通報を受けた警察は、殺人事件として捜査を開始。被害者は21歳のスリ・ケマラ・デヴィであることが判明した。
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