日本の私鉄最長の営業路線を誇る近鉄。そのルーツの近鉄奈良線が30日、開業100周年を迎えた。当時は無謀とされたトンネルによる生駒山越え。トンネルは社運をかけた難工事の末に開通し、廃止後のいまなお「現役」で活用されている。100年の「歴史」を歩いた。

 大阪府東大阪市の近鉄石切駅から徒歩数分。「無断立入禁止」の看板がある鉄の扉がゆっくり開いた。もう一つ奥の鉄扉も開くと、目の前に、闇が広がった。

 旧生駒トンネル。高さ5・5メートル、幅6・7メートル。約3千万個のれんがが組まれている。全長3388メートルは当時の複線トンネルでは最長で、奈良線の路線の1割以上を占めた。