ソウル=貝瀬秋彦
2014年4月30日08時16分
旧日本軍の慰安婦をめぐる問題について、より幅広い意見を集めて解決策を探ろうと、韓国の有識者らが29日、ソウルでシンポジウム「慰安婦問題、第三の声」を開いた。日韓両政府や元慰安婦、支援団体、有識者らで協議体をつくり、解決に向けた実質的な議論を始めることなどを提言した。
朴裕河(パクユハ)・世宗大教授らでつくる「東アジアの未来を考える会」が主催した。慰安婦をめぐる問題で日韓双方の溝が埋まらず、両国関係に深刻な影響を及ぼしていることを憂慮。これまで埋もれてきた多様な意見を集め、解決に向けた転換点を見いだしていくのが狙いだという。
シンポでは、パネリストの和田春樹・東大名誉教授が自らかかわった「アジア女性基金」の経緯などを説明。韓国の元慰安婦の多くから「償い金」の受け取りを拒否された限界を認めつつ、元慰安婦が高齢化する中で「原則をひとまず離れて、何が解決策でありうるかを考えてみるべき時だと思う」と呼びかけた。
朴氏は「慰安婦問題は複雑で、解決には主流の意見だけでなく、多様な声が必要だ」と話し、今後も議論を重ねていくとした。(ソウル=貝瀬秋彦)
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朝日新聞国際報道部
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