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最終更新:2014年4月30日(水) 0時0分

韓国船沈没直前に高校生が撮影、新たなやりとり判明

 30日で発生から2週間となる韓国の旅客船事故。これまでに死者は200名を超えました。朴槿恵(パク・クネ)大統領は政府の不適切な対応を認め、初めて国民に謝罪しました。

 祭壇に並んだ多くの犠牲者を前に遺族らは悲しみに暮れました。なぜ我が子は命を落とさなければいけなかったのでしょうか?

 遺族らの苛立ちは、弔問に,$l$?BgE}NN$K8~$1$i$l$^$7$?!#124,$/@/8"$X$NIT?.!#KQBgE}NN$O3U5D$G@/I\$NBP1~$NIT
 一刻も早い救出を願う家族ですが、現場海域は潮の流れが速く船内には障害物も多いため、捜索は難航しています。これまでの捜索で、事故の犠牲者は205人。依然97人の行方がわかっていません。多くの人が犠牲となった今回の事故。一方で、助かった命もあります。

 カメラが捉えたのは、沈みゆく船体の様子。午前10時19分頃、救助に携わった人が撮影した新たな映像です。90度近く傾いた船尾からは、ライフジャケットを着た大勢の人が海洋警察に助けを求めます。

 「こっちに乗り移ってください」(海洋警察)
 「船がすごく傾いている」(海洋警察)

 その後、救助用ボートは船体の横側へ移動。その間にも、船はどんどん沈んでいきます。上下が逆さまになりつつある船。人々は海に飛び込み、ボートへ向かいました。

 一方、沈没直前に高校生が撮影していた映像。29日、新たなやりとりが判明しました。当初、楽観していましたが、秒単位で悪化していく緊迫した状況がわかります。

 「動かず、万が一に備えてください」(船内放送)
 「本当に浸水するんじゃないの?」(高校生)
 「半端なく揺れてるね」(高校生)
 「危険です。万が一に備えてください」(船内放送)
 「本当かよ?」(高校生)
 「あぁ降りたい、降りたいよ」(高校生)

 その場にとどまるよう船内放送で指示する船側。生徒たちは、傾いた船内で必死に体を支えていたのでしょうか。

 「腕が震える」(高校生)
 「更に傾いてる」(高校生)
 「更に傾いてるって?冗談でしょ」(高校生)
 「私の靴取って」(高校生)
 「靴を全部ここに捨てたよ」(高校生)
 「いままさに起きてる状況だよ」(高校生)
 「誰か救命胴衣を出して」(高校生)
 「何で救命胴衣出すの?」(高校生)
 「死にたくないよ」(高校生)

 好転しない状況に、生徒たちの焦りは増していきます。今、何が起こっているのでしょうか。事態はさらに悪化していきます。

 「一体どうなっているの?」(高校生)
 「本当に沈没しているんですか?救命胴衣が配られてるよ」(高校生)
 「あなたも救命胴衣着て」(高校生)
 「みんな救命胴衣着て。もうない?救命胴衣」(高校生)
 「船長は何してるの?(船が)何かに引っかかったみたい」(高校生)
 「タイタニック号になったみたい」(高校生)
 「電話通じないって?うん。通じない。だめだ」(高校生)
 「死ぬ前に最後にひと言残したかったのに」(高校生)

 徐々に沈みゆく船内で、生徒たちは救助を求めながらも家族を思いました。

 「沈没?今、沈没しているよ」(高校生)
 「沈没しないよ。しちゃだめだよ」(高校生)
 「あぁ携帯。まだつながらない。今こんな最中に何しているの?」(高校生)
 「お母さん愛してる。お父さん愛してる。2人とも愛してる」(高校生)

 この映像を撮影した生徒は、その後、遺体で見つかっています。

 一方、旅客船の運航会社の社長が地検に出頭しました。捜査当局は、実質上のオーナーの経営への関与の有無にも関心を持っています。(29日19:19)

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