【北京=島田学】中国の国営新華社(電子版)によると、習近平国家主席が27日から新疆ウイグル自治区を訪れ、軍部隊や武装警察部隊、地元公安局などを視察した。同自治区の分離・独立を目指す動きや、ウイグル族による相次ぐ反政府運動やデモをけん制する狙いがある。視察の一部行程には共産党序列4位の全国政治協商会議(政協)の兪正声主席も同行した。
中国当局は、昨年10月に北京で起きた天安門前突入事件など、ウイグル族が関わったとみられるテロ事件が相次いでおり、同自治区でのウイグル族住民への締め付けを強めている。
習近平、兪正声、新華社