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理研調査委員長 みずからも画像切り貼りの指摘受け辞任の意向
4月25日 12時39分

理研調査委員長 みずからも画像切り貼りの指摘受け辞任の意向
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STAP細胞を巡る問題で、小保方晴子研究ユニットリーダーが、ねつ造などの不正行為を行ったと認定した理化学研究所の調査委員会の石井俊輔委員長が、みずからの論文で画像の切り貼りが行われていたと指摘され、委員長を辞任する意向を研究所に伝えていたことが分かりました。

石井委員長はSTAP細胞を巡る問題で、小保方晴子研究ユニットリーダーがねつ造などの不正を行ったとする報告書をまとめ、現在、小保方リーダーからの不服申し立てを受けて再調査を行うかどうかの審査を進めています。
しかし、24日になって、石井委員長らが7年前に発表した乳がんの論文で、遺伝子の実験結果の画像を注釈を付けないまま切り貼りしたりしていたなどとする指摘があり、石井委員長は、委員長を辞任する意向を理化学研究所に対し伝えたということです。
石井委員長によりますと、調査委員会のメンバーになった際、過去の論文をすべて見直し、指摘を受けた論文についても問題に気づいたため、すでに訂正の手続きを行ったということです。
NHKの取材に対し、「実験ノートにも記録があり科学的には間違いがないが、研究者として指摘を受けたこと自体が恥ずかしい。辞任したい」と話しています。
委員長が辞任の意向を示したことで、小保方リーダーの不服申し立てに対し再調査を行うかどうかの判断は、さらに時間がかかる可能性が出てきました。

理研改革委員長「脇が甘い」

STAP細胞の問題を受けて、理化学研究所が設置した外部の有識者による改革委員会の岸輝雄委員長は調査委員会の石井委員長の論文に問題が指摘されたことについて、「脇が甘いというか、不幸なことだと思う。これにより、私たち改革委が再発防止策などをまとめる時期も、ずれるかもしれない。まだ、石井委員長に不正があったかどうかは疑義の段階であり、軽々なことは言えない。しかし、仮に不正があったということになったら、調査委員会の権威にとって大問題だと思う」などと話しました。

小保方氏の弁護士「委員会に残り再調査を」

小保方晴子研究ユニットリーダーの代理人を務める三木秀夫弁護士は、「石井委員長が同じようなことをされて、それが改ざんでないというのであれば、委員会にも残られて、ご自身の見解を基に再調査を行うようお願いしたい。迷惑をかけるのでやめると言われても、ちょっと違和感を感じます」と話しています。

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