バス手配ミスのJTB社員 生徒装い「遠足中止を」
旅行会社「JTB中部」(名古屋市)の男性社員が、岐阜県立東濃高校(同県御嵩町)の遠足で使う予定だった大型バスの手配ミスを隠すため、生徒を装って、自殺を示唆して遠足の中止を求める手紙を書き、学校に届けていたことが29日、学校関係者への取材で分かった。
東濃高によると、遠足前日の24日午後4時ごろ、この社員から学校玄関付近に落ちていたとする手紙が届けられた。「遠足に行くのが死ぬほどつらい。消えたい。中止してほしい」などと記されていたという。学校側はすぐに、全校生徒約320人に参加の意思を確認した結果、問題はないと判断し遠足の決行を決めた。
しかし遠足当日の25日になって大型バス11台が手配されていなかったことが判明し、遠足を中止した。JTB中部が経緯を調べた結果、担当者だったこの社員がバスの手配ミスを認め、「ばれないように遠足を中止させようと考え、生徒を装って手紙を書いて届けた」と話したという。
JTB中部は27日、学校に経緯を説明し、「生徒や保護者、学校関係者に大変申し訳ない。社員を厳重に処分する」と謝罪したという。
[ 2014年4月29日 12:36 ]
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