高橋諒子、斎藤健一郎
2014年4月29日06時50分
JR東海の葛西敬之名誉会長は28日の記者会見で、2027年開業予定の東京―名古屋間のリニア中央新幹線を、大阪まで同時開業する自民党案について、「私たちのコミットメント(公約)を途中で変えることはない」などと話し、否定的な考えを示した。
リニアについて議論している自民党の委員会は24日、名古屋―大阪間の工事費3兆6千億円を国が確保して27年までにつくり、JR東海が無利子で分割で払う案を示した。これに対し、葛西氏は「あくまで自分のお金でつくっていくと言い続ける」と述べ、国が資金を確保する自民党案に難色を示した。「私たちは民間企業。できないことはできないと言うこともありうるが、国がどのように考えるか、静観するしかない」とも述べた。
米国へのリニア技術導入については、「世界というか米国に展開していきたい」「ワシントン、ニューヨーク、ボストン間で展開することはリニアの持続的発展の土台になる」と意欲を示した。「リニアに試乗したケネディ駐日米大使も『ぜひ必要とオバマ大統領に話した』と聞いている」と述べ、実現に期待を寄せた。
政府が29日付で発表した春の叙勲で、葛西氏は旭日大綬章を受章した。「望外の栄に浴することができ、大変名誉」「国鉄の分割民営化以降、地図のない原野を道をつくりながら来た。おおむね成功裏に推移したのは、前任者や同僚、組織の努力のたまもの」などと話した。(高橋諒子、斎藤健一郎)
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