乾杯!
(一同)乾杯!鹿児島のある街で開かれた婚活パーティー。
そのMCを務めるのは男女のお笑いコンビ。
やっぱ男性からしてほしい人っていう方でも皆さん挙げてましたので。
女性から来て頂ければと。
何でだわ!?おい!
(笑い)永遠に交わらんわそんな事やってたら。
(笑い)このパーティーを企画したのが今回の主人公宇都晋平さん。
芸能事務所のマネージャーだ。
実はこれ関西の老舗芸能事務所が3年前に始めたプロジェクトの一環。
全国にお笑い芸人を移住させ地域を元気にするのが狙いだ。
では!さあそれではリーダー参りましょう!宇都さんの仕事は鹿児島在住の芸人が活躍できそうなイベントを企画して地元の自治体や企業に売り込む事だ。
鹿児島で活躍中の宇都さんに新たなエリアが任された。
そのエリアとはお隣の宮崎県。
ただいま鹿児島から宮崎に向かって移動中。
片道2時間半。
ドライブのお供はお気に入りの上方漫才。
(漫才)
(漫才)
(宇都)ハハハ!宇都さんが担当しているのは宮崎在住のお笑い芸人ちきんなんばん。
担当になって丸3か月。
まだ1回も街おこしの案件を取れていない。
やって来たのは宮崎市の商業施設。
宇都さんが提案したのは鹿児島で人気を博した婚活イベント。
はい。
よろしくお願いします。
ありがとうございます。
売り込み成功せず。
鹿児島と違って宮崎はまだまだアウェーだ。
そこの部分に早くどうやって皆さんに追いついていくか…。
そこの部分が今ちょっと悩みどころですね。
宇都さんの自宅は鹿児島市。
この仕事をしてから自宅が事務所代わりとなっている。
というのも宇都さんが1人で鹿児島と宮崎を担当しているからだ。
(電話の発信音)仕事の終わりには毎日の業務を福岡にいる上司に報告している。
あっお疲れさまです宇都です。
・
(上司)はい。
ちょっと僕の方でまだ考えが及んでないですね。
はい。
ちょっとここの市町村の方と深く行った方がいいのかもう少しいろんな方のお話を聞きながら進めていった方がいいのかという部分がちょっとそうですねどうしても時間の都合もありましてはい。
少しだけちょっと手いっぱいになってしまってはい。
そうですね。
・
(上司)春以降やな。
上司の言葉が胸に刺さる。
・
(上司)そこでお願いしたいな。
はい。
宇都さんの一週間スケジュールを見てみよう!土日はイベントが多いため平日に代休を取る事が多い。
典型的な一日はというと。
午前中は自治体などへアポ取り。
午後は営業で笑いを売り込みその後芸人出演の番組の収録に立ち会う。
ようやく仕事を終えお風呂でリラックス。
スマホで見ているのはお笑いコント。
つかってる時間を有意義に楽しく過ごしたいだけです。
ベッドでの楽しみは落語。
ホント一日中お笑い漬けなんだね〜!趣味はもちろんお笑い。
部屋にはDVDや書籍がずらり。
小学生の頃から買い集めているんだって。
宇都さんがこの仕事に就くきっかけを与えてくれたのが母親だ。
(笑い声)大学時代就職活動に対して全くやる気になれなかった宇都さん。
4年の冬になっても1つの会社も受けていなかった。
そんな時に地元紙の記事が母親の目に留まった。
「大手芸能事務所が地域限定社員を募集する」というものだった。
(母)ちょうど新聞を見てて募集があってもしかしたらやりたい事の近道になるんじゃないかなと思って。
記事見つけてなかったら何も仕事してないと思いますので。
まだね。
フフフ…。
「まだ」。
まあ…。
う〜ん。
まだね。
かもしれないですね。
でもちゃんと就職先が見つかってよかったです。
はい。
そこで「ありがとうございます」は?フフフ…。
ありがたいです。
宮崎ではまだ地域とお笑いを結びつけられずにいる宇都さん。
今目を付けているのは宮崎市の観光名所青島だ。
青島には縁結びで有名な神社があり周囲には波の浸食でできた岩別名「鬼の洗濯板」がある。
「見所の多いこの島ならばお笑い芸人をうまく絡める事ができるのでは」と考えていた。
地元の声を聞きながらアイデアを練る。
そこから出てる感じですね。
でどこまで?でここまで来るという。
ここまで。
はい。
僕がプロデュースするっていう事では全然違うので。
そこの街の主役というのは絶対大前提にあるのでその方々が思うところに自分たちの意見を付け加えていった方がやっぱりうまくいくかなと思います。
その日のうちに宮崎市観光協会へとやって来た。
これで3度目の訪問だ。
ご無沙汰しております。
お疲れさまです。
お忙しいところ申し訳ないです。
今日こそは相手のニーズを聞き出したいところだ。
昭和40年代に新婚旅行ブームで栄えた青島。
しかし今や観光客の数はピーク時の半分近くに減っている。
そこで観光協会が観光の起爆剤として考えているのが青島周辺を走るビーチトレインだ。
ちょっとこういう何か1つ…「ビーチトレインを盛り上げる」とのお題をもらい来週までに企画書を持って行く事になった。
その日の夜宇都さんは宮崎在住のお笑い芸人ちきんなんばんと会って企画について考える事にした。
あ〜。
話し合う事3時間。
終始鬼のネタで盛り上がった。
家に帰った宇都さん。
先ほどのアイデアを企画書にまとめようとするものの…。
(キーボードを打つ音)書いたり…消したりで…一向に進まない。
面白かったはずの感じをここに書いてみたいんですけど何か言葉で書いたらどんどん面白くなくなってきて。
何か…「全然面白くないな」と思って。
冷静になってみると面白くない。
これってよくあるよね〜。
それから4日後。
完成した企画書を持って再び観光協会へ。
宇都さんの企画はちきんなんばんが鬼に扮してビーチトレインを盛り上げるというもの。
内容を見てみると漠然としたアイデアを羅列しただけ。
相手の反応は?ストーリーは例えば?1時間のプレゼンも相手を納得させる事ができなかった。
人に笑いを伝えるのって難しいよね〜。
おっとこれはちょっとこたえてるかな?宇都さんほらまっすぐ歩いて!でもこのまま引き下がっては仕事にならない。
おはようございます!
(2人)おはようございます!ちきんなんばんと一緒に企画を練り直す事にした。
お客さんも乗ってどんな感じで楽んでいるのかって見ながらいろいろ考えましょう。
(ちきんなんばん)はい。
実際のお客さんを前に観光ガイドに挑戦。
出発〜!
(拍手)だから飽きさせんようにガイドを常にさあ…。
身振り手振りを交えて話しながら走る。
まさに体を張った演出だ。
何?何?
(拍手)ありがとうございます。
すみません突然何か…。
もっと大まかなコンセプトを考えてるんすけどどんなのがいいと思います?
(ちきんなんばん)あ〜体力系ですね。
そうそうそう。
ドSなんでねそういうのが面白いと…。
なるほど。
ありがとうございました。
楽しかったです。
貴重なご意見が頂けましたけれども。
コンセプトをもっと鬼だけじゃなくていろんなの使えそうじゃないですか。
まあ20個ぐらい考えてきた1個は引っかかる。
「これいいね」と言ってもらえるのあるかな?この間がそれこそ「こんなのあんなの」というので…。
そうですね。
お客さんとして何か割とゆっくり見つつ「何ポイントかだけ楽しいところがあります」ぐらいでいいかもしれないですよ。
要所要所でしゃべる。
お笑いと地域の接点が少し見えてきたようだ。
きちんと乗ってみてできる事とできない事がある程度分かったので少しはこの間よりは一歩前進したような感じですね。
見た目が面白くてあんまり説明的になりすぎなくてもパッと理解できるようなものとかをやっていかないといけないのかなというふうに思います。
お疲れさまです。
・
(上司)お疲れ〜。
再度企画を練り直した宇都さん。
上司にプレゼンのアドバイスをもらう事にした。
う〜ん…。
はい。
・
(上司)う〜ん…。
なあ。
そうですね。
ハハハ。
そうですね。
はい。
プレゼン当日。
観光協会の人がイメージを持てるように現場でプレゼンする事にした。
ビーチトレインで片道15分の道のり。
宇都さんが名付けたタイトルは「お笑いトロピカルロード」。
コンセプトはお笑いを交えて青島の魅力を知るきっかけを作る。
ガイドの出だしから最後までの流れをシンプルで分かりやすくまとめてきた。
そうなんですよ。
お客様と軽くこういうようないろんな…ちきんなんばんの1人はビーチトレインに乗って観光ガイド。
もう1人は突然コスプレで現れて青島の魅力をアピールするという演出だ。
「鬼の洗濯板」って言うぐらいゴツゴツした岩があって「実際に鬼が住んでるんですよ」というようなお話をして洗濯物を見つけた時に姿を現すので「今日現れますかね?どうですかね?」みたいな。
洗濯物がバーッと干しているような群があって「これ鬼のパンツですよ」って。
演出として水がしたたっているような。
前回の企画書に比べてストーリーが魅力的で面白そうだ。
果たして結果はいかに?…そうね。
まあストーリーも…しっかりされてますし。
う〜ん…。
伝わるかな?…ね?青島じゃないと絶対できなかった企画だと思うので。
そうね。
ちきんなんばんの2人も青島だから考えきれたという部分がやっぱり強かったので。
「よしこれで青島をちきんなんばんにお任せしよう」とかね「宇都さんにお任せしよう」とかっていう事になって初めて地域興しの事業って取り組めるのでそこを含めて一度整理させて下さい。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
結局この日も採用の返事はもらえなかった。
今回の企画は観光協会の中で改めて検討される事になった。
宇都さん宮崎にお笑いを届けていけそう?面白さ漫才では東京大阪にいる芸人さんに全然かなわないけど宮崎の事に関わってきたら「あいつらにかなうやつはいないぞ」というふうにそういうふうなのがご当地芸人の住みます芸人の役目だと思っているのでもっともっと地域に根ざして面白さも追求しないといけないですしもっともっと愛して頂けるような存在になるように一生懸命頑張りたいと思います。
は〜いロンちゃんおいで!ほらほら…。
ロンちゃん何グルグルグルグル…。
2014/04/28(月) 23:25〜23:50
NHKEテレ1大阪
人生デザイン U−29「“住みます芸人”で地方に笑いを」[字][再]
今回の主人公は芸能事務所マネージャ−。地域とお笑いを結びつけるのが仕事だ。これまでの実績が買われて、新天地を任されたが、思い通りにことが進まず大苦戦中。。。
詳細情報
番組内容
大手芸能事務所が3年前に始めた「あなたの街に住みますプロジェクト」では、“お笑い芸人”を全国各地に派遣している。今回の主人公・宇都晋平さんは鹿児島県担当の入社4年目。お笑い芸人をMCにした婚活イベントを企画して大ヒット。その実績が買われ、半年前から宮崎県も担当することに。しかし宮崎では、街おこしの案件が一つもとれずに苦戦中だ。新天地でお笑いを売り込もうと奮闘する主人公に迫る。
出演者
【語り】Mummy−D
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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