羽生選手パレードで余剰金04月28日 19時33分
ソチオリンピックで金メダルを獲得したフィギュアスケート、羽生結弦選手のパレードの収支について、実行委員会は、オリジナルTシャツの売り上げが好調だったことなどから、およそ800万円の余剰金が出る見通しを明らかにしました。
仙台市や宮城県などでつくるパレードの実行委員会では、開催にあたって企業の協賛金や市民からの募金、それに羽生選手のオリジナルTシャツの販売代金をパレードの費用にあてることにしていました。実行委員会によりますと、収入はオリンピックの公式スポンサー企業の協賛金が1400万円、一般からの募金が1800万円、そしてTシャツの売り上げが5800万円の、あわせて9000万円でした。
支出は、警備費や広報費などパレードの経費が5700万円、Tシャツの製作費が2500万円の、あわせて8200万円で、およそ800万円の余剰金が出る見通しだということです。収入のうちオリジナルTシャツは当初の2万枚に加えて9000枚を追加で生産して完売するなど、売り上げが好調だったということです。
800万円の余剰金について実行委員会は「パレードを開催してほしいという趣旨で集まったお金なので、その趣旨を踏まえて使いみちを考えたい」と話しています。
宮城県の村井知事は「県民みんなで喜びを分かち合えた瞬間でよかったと思っている。財政的な負担が生じる心配もあったが、結果的には寄付金やTシャツの売り上げのおかげで県や市の財政的な持ち出しは無かった」と述べました。
その上で村井知事は、あまったおよそ800万円について「仙台市やJOC=日本オリンピック委員会と相談しながら使い道を決めていきたい」と述べました。