トンイ(59)「真心の力」 2014.04.27

(テーマ音楽)
(トンイ)このとおりです。
王妃様はチャン殿に従いこれを使って世子様を殺害せんとした罪人を捕らえよと命じた。
その罪人とは他でもないチャン・ムヨルそなたの事だ!今何と言った!王妃様が私を捕らえろと命じた!?ありえぬ。
そんなはずはない!そのような内旨標信を下すものか!嘘だ!違うありえない!王妃様はそのような命令は下さぬ!絶対に違う!偽物だ!
(仁元王妃)そうではない!王妃様。
私が命じた。
間違いなく私が命じた事だ!王妃様。
王妃様これはどういう事ですか!?なぜ王妃様が私を…。
チャン・ムヨル!逆らうでない!王妃様!見苦しいぞ!イム様。
(サンヒョン)王妃様がチャン・ムヨルを捕らえたのは本当か?何がどうなっているのだ?全く訳が分からぬではないか!今事の経緯を調べているところです。
淑嬪が何か卑怯な手を使ったのでしょう。
(ミン武官)貴様ら離さぬか!自分が何をしているか分かっているのか!?チャン様チャン様!どういう事だ?一体なぜこのような事に…。
何をしたのだ。
どんな小細工を弄した?小細工を仕掛けたのはそちらなのに私に聞くのですか?「チャン殿のような人だけではない」と言ったのをお忘れですか?目先の利益だけを追い強引に目的を遂げる。
それが力で政治だとでも?違います。
それを罰するのが真の政治なのです。
政治だからしかたがない?とんでもない。
政治にこそ真心を込めるべきなのです。
これからチャン殿も何が真の力か目にするでしょう。
私を罪に問えると本気でお思いですか?証拠は?私の仕業だという証拠はあるのですか?結局死ぬのはそちらです。
そうでしょう?淑嬪様が世子様を殺めようとしたのですから!この期に及んでチャン殿の企てに気付いていないとでも?そう思いますか?王妃様。
チャン・ムヨルの様子はどうだ?思いもよらぬ事に動揺しているようです。
ああ。
こうなるとは夢にも思わなかったであろう。
私もそなたから王様が王位を譲るおつもりだと聞くまで想像すらできなかった。
それまではあの男の話をすっかりうのみにしていた。
王妃様。
もう少しで大変な事になっていた。
「すぐ宮殿を出ろ」と言われた時は私も慌てました。
(イ尚宮)王妃様。
王妃様。
淑嬪様がお見えです。
一つだけお伺いします。
今日出発を命じたのはもしやチャン・ムヨルのせいですか?やはり私が世子様を狙っているとお考えですか?昨夜私がお伝えしたい事があると申し上げたのを覚えておられますか?王妃様。
王様は王位を譲られる気です。
世子様とヨニン君のためを思って王位を退くおつもりなのです。
何だと…まことか?チャン・ムヨルはそれを知っています。
ですからあの男が本当に恐れるのは私が世子様を陥れる事ではなくヨニン君が将来あの男を脅かす力を持つ事なのです。
淑嬪。
本当なのか?私の出発を急がすのは何か狙いがあるからです。
それなら逆に向こうの思いどおり私が出発すればその狙いを明らかにする事もできます。
ですがそれにはまず私の申し上げた事が事実であることを信じて頂きたいのです。
どうかご理解いただけませんか?せめて数日お待ち頂けませんでしょうか?王妃様。
できるだけ早いうちにあの男の狙いが何なのか明らかに致します。
急いでこれを淑嬪様に。
(チョンイム)はい。
監察府に指示して調べさせたものです。
今日の宴ですが当初世子様の行列はキョ洞とタプ洞を経てヨナ坊の会場へ向かうはずでした。
何だと?ですが昨夜急きょ経路が変えられたのです。
そして新たな経路は私のイヒョン宮へ行く経路と一致しています。
恐らくそこに何か狙いがあるのです。
あの男の隠された狙いです。
ですからどうか信じて下さい。
王妃様。
連中が逃げる前に捕らえねばなりません。
私がですか?はい。
内旨標信を使って淑嬪様とヨニン君様そして側近たちを捕らえよとご命令ください。
内旨標信?はい。
まだ世子様はお戻りではありません。
このような時は王妃様の内旨標信には王命と同じ効力があります。
事は一刻を争います。
連中が逃げる前に何としても世子様を殺害せんとした罪で捕らえなくては。
王妃様。
王妃様。
王妃様どう致しましょう?都承旨様が内旨標信を受け取るためにずっとお待ちです。
回想
(ムヨル)王妃様。
連中が逃げる前に捕らえねばなりません。
回想恐らくそこに何か狙いがあるのです。
あの男の隠された狙いです。
ですからどうか信じて下さい。
心の声どちらの言葉を信じよう…。
一体どちらの…。

(仁元王妃)我ながらなぜあのような決断をしたのか分からぬ。
そなたではなくなぜチャン・ムヨルを捕らえさせたのか…。
それまではいくらそなたが世子を守りたいのだと言っても策略かもしれないと思っていた。
だがあの時は真実に思えた。
嘘には聞こえなかった。
王妃様。
ゆえに必ずや証明してみせよ。
その信じがたい話が事実であるとな。
はい証明いたします。
私は王妃様の信頼を決して裏切りはしません。
(ファン武官)よかった。
大丈夫ですか?何ともない。
本当に心配しました。
さあお早く寶慶堂へどうぞ。
淑嬪様がお待ちです。
(ウンテク)淑嬪様どういう事ですか?チャン・ムヨルの意中を察してわざと重臣たちの兵を?そうです。
あの男が強引に進めたのは我々の動きを利用するためだったのです。
つまりだまされたと見せ相手に合わせたのですね?ですがまさか世子様を襲うとは思いませんでした。
ところでこれからが問題です。
動かぬ証拠をつかまなくては。
それはどうします?それでしたらすでに始まっているのです。
えっ…すでに始まっている?
(馬を駆る声)
(ウンテク)えっ王様が?王様が証拠を探している?はい。
あの男の罪の証拠は王様が探して下さいます。
王様が証拠を…。
都事それは一体どういう事なのだ?チャン・ムヨルがすべての兵を掌握した時チョンスにいさんにあの男の動きが怪しいと伝えました。
チャン・ムヨルのような者であれば間違いなく自分の逃げ道を用意するはずです。
こんなあからさまに私たちを狙わないのでは?ならば宮殿で襲ってくる事はないというのですか?ええそう思います。
ですから親衛隊を戻してはいけません。
それより他にやる事があるのですね?チョンスにいさん。
王様に使いを送って下さい。
分かりました。

(粛宗)何事だ?宮殿からの使いです。
余に直接か?はい。
これはトンイの字だが…。
つい先ほど余に届いた淑嬪の手紙だ。
そなたはどう思う?
(ヨンギ)淑嬪様の判断が正しいかと。
チャン・ムヨルであれば淑嬪様は狙いません。
そうすれば王様のお留守に兵を掌握した事が問題になります。
王様。
淑嬪様は何と?「淑嬪とヨニン君の命は危険ではない。
ゆえにチャン・ムヨルに関わる者の動きを探ってほしい」との事だ。
そこから何か手がかりがつかめよう。
大勢の兵が宮殿を出て奴らを追えば間違いなく気付かれる。
だが親衛隊の兵は今宮殿の外にいる。
何が言いたいか分かるな?はい。
王室の精鋭部隊である親衛隊がひそかに動けるという事ですね。
ハッ!調べはついたか?はい間違いありません。
淑嬪様の輿を運ぶ者が飲んだ水にツキヨタケの粉が入っていました。
恐らくわざと出発を遅らせるためです。
お前たちに水を運んできた者を捜すのだ。
(担ぎ手たち)はい。
では始めろ。
(2人)承知しました。

(ナム副官)見失うでないぞ。
(戸が開く音)あの…イム様。
チャン・ムヨルはどうなったのだ?義禁府に捕らわれました。
すぐ尋問が始まります。
王妃様の内旨標信が下されたのです。
どうにもできません。
まずいぞ。
このままほうっておいては我々も捕らわれる。
もしチャン・ムヨルが我々の関与を白状したらこちらもおしまいではないか!とにかく関与を示す証拠を消しておくべきでは?急がねば。
目をつけられる前に早く片づけるのだ。
早くしろ!子の刻の取り引きに間に合わせるんだ!
(手下たち)はい。
お頭。
どうした?この前火薬を買った奴が来ました。
なに?こんな所にどうした?頼む。
しばらく都を離れてくれ。
何だと?このとおり身を隠すのには十分な金だ。
どういうつもりだ?説明も無しに追っ払おうってのか!ここにいたら死ぬぞ。
それでもいいのか!?は?死ぬだと?
(兵たちの喚声)見つかったぞ!逃げろ!お逃げ下さい。
早く!あいつだ!笠をかぶっているあの男を逃がすな!
(武官)はっ!お前たちは後方へ回れ。
はっ!行くぞ。
(兵士たち)はっ!よし。
急ぐのだ!旦那様。

(ナム副官)隊長!大丈夫ですか?ああ…何でもない。
その者を捕らえよ。
はっ。
イム・サンヒョンの執事だ。
義禁府へ連れてゆけ!はっ!あの星の意味はこれか。
え?流れ星は願いがかなうというそんな意味もある。
いかにも民の迷信らしいですね。
執事から連絡は無いのか?調べて参ります。
あの…もしや何か問題が起きたのでは?いったん帰れ。
着替えて支度をし宮殿へ行くのだ。
王様が戻られる前に王妃様にお会いして…。
そう焦る事はない。
余はまだ宮殿ではない!
(4人)王様!そなたたちにもう重臣としての資格は無い。
イム・サンヒョン!そなたらそろいもそろって!そなたたちは親衛隊の兵と共に宮殿へ行くがいい!
(4人)王様!王様これはどういう事でしょうか?我々には一体何が何やら…納得が参りません。
黙れ!余の前ではひと言たりとて言い訳するな!一日でも命をつなぎたければな!王様!王様!
(サンヒョン)王様。
トンイ!王様。
王様。
大丈夫か?どこもケガは無いか?はい王様。
私はこのとおり何ともありません。
すまない。
そなたを一人残して。
こうなる事を察するべきであった。
とんでもない。
王様がすべて解決して下さいました。
トンイ。
決して…決して許しはせぬ!そなたとヨニン君世子と王室を冒とくした者たちを誰ひとり生かしてはおかぬ!チャン様もどうやらここまでのようですね。
罪人を尋問場へ連れていけ。
(兵士)はっ!拷問を続けろ!はっ!
(苦しむ声)
(ハン内官)王様のおなり!王様。
私は何も知りません。
何もかも陰謀です王様。
私は決して世子様を殺そうとなどしていません。
すべては淑嬪様の計略です。
悪だくみなのです。
そなた。
余がなぜここにいるのか全く分かっておらぬようだな。
よく聞くがいい。
余が来たのは自白を聞くためでもましてや弁明を聞くためでもない。
王様。
私利私欲のために王室に危害を加え王を欺いた。
その罪の大きさが分かるか!そなたらは決して楽に死ぬ事はできぬ。
何をしておる!拷問を続けぬか!はい。
拷問を続けろ!はっ!
(苦しむ声)王妃様。
淑嬪様がお見えです。
通すがよい。
はい王妃様。
よく来た淑嬪。
王妃様。
本当に証明してくれたな。
すべてを見通して事を進めるとはまことに大したものだ。
私がそれをできたのも王妃様のおかげです。
王妃様が私を信じて下さらなかったら私は何もする事ができませんでした。
そう謙遜するでない。
私の方こそ礼を言わねばならない。
私は危うく大きな過ちを犯すところだった。
そんな私を信じて止めてくれたのはそなたなのだ。
王妃様。
いかなる訴えもかばいだても聞くつもりはない。
王室を冒とくし許されぬ罪を犯した者を余はあくまで厳罰に処する。
その罪に酌量の余地は全く無い!分かったな都承旨。
処罰を読み上げよ!
(都承旨)はい。
「罪人兵曹参判チャン・ムヨル右議政イム・サンヒョン兵曹判書カン・モジュ判義禁府事イ・スンギュは王室と朝廷を冒とくする大罪を犯した。
よって余はその者たちを法により最も厳しい刑罰に処す。
チャン・ムヨルとその部下ミン・ホンジュンを即刻打ち首に処しその首をホンサル門にさらしその罪の重さを民に知らしめ戒めとする。
なおイム・サンヒョンやカン・モジュをはじめとする企てに加担した罪人すべて流刑にしたうえで毒薬を与える。
これにより余は我が国の朝廷と王室の威厳を取り戻す」。
このような姿を見ようとは…残念だ。
それほどの才能を尊いものに生かせばどれほどよかった事か。
尊いもの?そう言っていられるのも今のうちだ。
分からないのか?ヨニン君が世弟になるだと?かつて賤民だった側室の子が王位を継ぐ?目を覚ますのだな。
そのような事この国が許すと思うか?淑嬪もヨニン君もおぬしらも皆世子が王位につけば生き残れはしない。
世子が黙っているとでも思うか?少論の重臣たちが生かしておくとでも?結局皆殺しにされるであろう。
覚悟しろ。
おぬしらは皆私よりもっと惨めな最期を迎える事になる。
私が最期に何を見たかどのような世の中になったのか私があの世へ行った時教えてやろう。
連れていけ。
淑嬪様。
この先どれほどの血を見るのでしょう。
結局禧嬪様もチャン・ムヨルも命を落とす事になりました。
陰謀や罠で権力を争わず血で血を洗う事のない世の中を夢みたのに。
私もあの人たちと違わない…そう思えてなりません。
いいえそれは違います。
淑嬪様は違います。
亡くなったお頭も同じ事をおっしゃいました。
望む世の中にするため剣を取る事が果たして正しいのか。
ですが抵抗や苦痛なしに望むような世の中はやってこないとおっしゃいました。
それが苦痛に耐え剣を取る理由だと言われたのです。
チョンスにいさん。
淑嬪様はいばらの道を選ばれた。
あの者たちと同じやり方で権力を握りはしませんでした。
そして権力を自分のためには使わなかった。
淑嬪様は今誰にもできない過酷な闘いをしているのです。
それに心を痛め大切に思い共に夢を守ろうとする者たちを忘れないで下さい。
揺らがずにこの闘いを続けて下さい。
都承旨を呼べ。
はい王様。
王位を?チャン尚宮今何と申した!?父上が何をなさるだと!?王位を退かれるそうです。
もうすでに重臣たちを集め皆に王位を退くと告げられるそうです。
(イングク)王様。
王位を譲るなど決してあってはならぬ事です!我々は断じてそのような事を受け入れられません。
どうかお考え直し下さい!
(重臣たち)どうかお考え直し下さい。
余は今はっきり余の意を告げた。
これは単にそなたらをいたずらに試し朝廷を騒がすためではない。
王室と朝廷のため王である余が決めた事だ。
何を言われようと覆す気はない。
王様絶対になりません!王様そのような事をどうして受け入れられましょう!王様!
(重臣たち)王様。
おそれながら王様。
今の状況ではやはり難しいかと。
余の意志は変わらぬ。
王様。
そなたは命じられたとおり今後宮殿とイヒョン宮の両方の警護に備えよ。
何だ…ではそなた王様のご意志を知っていたのか?はい王様はすでにそのご意志を淑嬪様に伝えておられました。
何という…。
しかしヨニン君様の将来のためとはいえなにも王位を退かずとも…。
たとえ退いた後朝廷を背後から支えても国政の混乱は免れない。
これは臣下の立場からも朝廷のためにもあってはならぬ事だ。
王様。
これが極めて難しい事はご存じのはずです。
どうかお考え直し下さい。
それはできぬ。
王様。
余が宮殿を空けた途端恐ろしい事が起きたのを忘れたか。
これが現実だ。
終わる事のない王位争いだ。
それを阻止する唯一の道ならいかに難しかろうと考え直すつもりはない。
王様。
(世子)王様。
私はとてもこのような命令には従えません。
どうかお願いです。
下された命令をお取り消し下さい。
どうか国をお守り下さい。
王様。
命令のお取り消しを。
(世子)王様。
どうかお願いでございます。
王様。
行こう。
王妃様にお会いせねば。
(ポン尚宮)はい淑嬪様。
世子様が王宮殿の前で訴え重臣や両班たちさらには儒生たちまで門前でぬかずいています。
ですが王様はお聞きにならないそうです。
王妃様なぜ黙っておられるのです?王様にお目にかかり…。
支度をしろイ尚宮。
出かける。
えっ?
(クソン)「唯天下の至誠能く天下の大経を経綸し天下の大本を立て天地の化育を知ると為す。
焉んぞ倚る所あらん」。
王子様。
続きを読んで下さい。
申し訳ありません。
文字が全く目に入らないのです。
宮廷の騒ぎのせいで?はい。
父上が王位を退くとはどういう事なのですか?違いますよね?王子様。
(仁元王妃)そうだ。
そのような事にはならぬ。
(2人)王妃様。
そなたがヨニン君の師の雲鶴か?はいさようでございます。
王妃様。
このような所にどうなさいました?そなたに会いに。
えっ?ヨニン君が学ぶ姿を見たい。
しばらくここで邪魔してもよいか?そういう事でしたら。
それでは王妃様はヨニン君に会いにいらしたのか?はい淑嬪様。
淑嬪様。
一体何の御用でしょう?
(仁元王妃)淑嬪。
王妃様。
ちょうど呼ぼうと思っていたのだ。
よいところへ来た。
どうなさったのですか?ヨニン君に会いに出向かれたとか。
もしや何か不始末でも…。
そうではない。
決心を固める前にヨニン君が学ぶ姿を見たかった。
えっ?そなたがここに来たのは王様が王位を退かぬよう頼めと言うためであろう?そうだ淑嬪。
王位を退くなどあってはならぬ事だと思う。
だが王様を説得するにはまずは私が心を決めねばならない。
心を決めるとは…何を決められるのですか?宮廷が騒がしい。
女官たちをしっかり取り締まれ。
はい尚宮様。
尚宮様。
王妃様から命令が出ました。
王妃様から?王妃様。
ヨニン君を王妃様の養子にですか?そうだ。
世子が王位を継いだ後ヨニン君は王妃の子として間違いなく世弟となる事ができる。
ヨニン君のことを私に任せてくれぬか?王妃様。
王妃。
これは悩んだ末に私が出した結論です。
ヨニン君の地位が安泰であれば王様が王位を退かれなくても世子とヨニン君どちらも守る事ができます。
なぜだ?王妃。
なぜそのような決意を…。
たぶん淑嬪…あの者のせいかと。
ですが王妃様なぜヨニン君のためにそのような決意を?王妃様がヨニン君のために?そなたに負けたくないという意地かもしれぬ。
王妃の座を放棄し世子を守ろうとした真意を知り私は自分を恥じた。
そのような決断を夢にも思わぬ自分が情けなかった。
王妃様。
最高の座を放棄してまで世子を守ろうとしたそのそなたの代わりにこの座にいるのだ。
私がヨニン君を守る。
そなたがそれを「犠牲ではない」と言ったのが今分かった。
こうしていざ決心してみると心が満たされてうれしい。
これもそなたから学んだ事だ。
王妃様。
心の声王妃様。
このご恩にどう報いれば…。
王妃様のありがたいお気持ちにどう応えればよいのでしょうか。
ヨニン君を養子にし守ってやろうとは…。
王妃がそのような事を…。
それもすべて淑嬪様の真心にお心を動かされたからです。
王様そして淑嬪様を信じてきた者たちと同じです。
王様。
おそれながら申し上げます。
王位を退かれるのは取り消されてもよろしいのでは?世子様も王妃様も同じお気持ちです。
そのお心を信じ王様は世子様とヨニン君様のためにこの国をより強くされるべきかと存じます。
(ホヤン)あ〜もう!最初から宮殿から追い出すなんて言わなきゃいいじゃありませんか!人にさんざん期待をさせておいてあんまりじゃありませんか!ひどすぎますよ!
(テプン)いい加減にせぬか!早いところ他の女を嫁にもらえ!冗談じゃありません!淑嬪様でなければ絶対にイヤです!淑嬪様は王様の女だ。
この愚か者が!分からぬのか!ホヤン。
私が何としてもお前の気に入るような…。
いいえ淑嬪様にそっくりな子を探してあげるから。
あ〜嘘だ!この世のどこに淑嬪様みたいにきれいな女がいるんですか!
(ホヤン)あ〜!王様。
トンイ。
確かにヨニン君のためではあるがやはり王妃の養子にしてしまうのは寂しいのではないか?いいえ王様。
私はあの子の母親です。
その事は変わりませんから。
ヨニン君はこれから母を2人持つのです。
あの慈悲深い王妃様が母親になって下さるのです。
本当にありがたくて喜ばしい事です。
夜になると肌寒いくらいだな。
中に入って茶でも飲むか。
お待ち下さい。
もう少しここでこうしていて下さいませんか?なに?ここのすべてを胸に刻みたいのです。
ここで王様と交わした言葉共に過ごした事を刻みつけたいのです。
それはどういう事だ?胸に刻むとは。
いつでも来られるではないか。
まるで二度と来ないかのようだ。
トンイ。
王様。
私は予定どおり宮殿を出ます。
なに?最初に命じられたとおりイヒョン宮に参ります。
トンイ。
何だと!母上が宮殿を出られると言ったか!?エジョン。
出ていかぬと言ったろう!?父上が命令を取り消されるのではないのか!?
(エジョン)王子様。
エジョン。
ならぬぞ。
それは絶対にならぬ。
王様。
あれは余も行くつもりで命じた事ではないか。
なのになぜそなた一人で行くのだ?それはヨニン君を宮廷で王妃様の息子として育てるためです。
トンイそれは…。
王様。
この先ヨニン君が母として誠心誠意慕うべきお方は王妃様なのです。
ヨニン君がそうなるようヨニン君を救って下さる王妃様に誠意を示すためにもそうさせて下さい。
ならぬ。
絶対にならぬ。
そなたは?そなたはどうなる?すべてを差し出すのか?ここでの暮らしも。
我が子まで。
ならば余がそなたのためにした事は…。
そなたに何も残さぬつもりで今までそばに置いたのではない。
王様は私のために苦しみながらもいちずに私の事を大事にして下さいました。
どうしてそのような事をおっしゃるのですか?トンイ。
こうしてすべてを差し出せるのは心が満たされているからです。
王様のお心で満たされているのです。
そのお心で十分です。
いいえそのお心は満ちあふれるほどです。
ですからどうか王様とヨニン君のため私にできる事をさせて下さい。
王様から頂いた分王様とこの国の民に返せるように。
お願いします。
トンイ。
王様は簡単にはお許しにならないでしょう。
分かっています。
ですがきっと折れて下さいます。
何より私のためだとご存じですから。
思えばいつも私は王様のそばで考えを押し通してダダをこねてばかりでした。
どうしても行かれるのですか?宮殿に居てもいくらでも…。
いけません。
宮殿ではヨニン君の母は王妃様一人でなくてはなりません。
私は信じています。
王妃様は必ずヨニン君をかわいがり大事にして下さいます。
そばにいて抱きしめたいし見守りたい。
そうやって日ごと日ごとの成長を一つ残らず覚えていたいし見ていたい。
ですがヨニン君のために私のすべき事はそれとは違うのです。
淑嬪様。
あの子が無事王位を継ぎこの国の万民の父となった時にあの子のやるべき事を教えなくては。
賤民から生まれた事を恥じるなと教えねばなりません。
その事を胸に刻み賤民のための王となれと。
2014/04/27(日) 23:00〜00:00
NHK総合1・神戸
トンイ(59)「真心の力」[二][字]

韓国超大作歴史ドラマ。貧しい境遇から王の側室となり後の名君を育てたトンイの劇的な生涯を描く。トンイがチャン・ムヨルに逆転勝利!粛宗(スクチョン)が譲位を宣言!

詳細情報
番組内容
突然、兵に囲まれて慌てるチャン・ムヨルに、トンイは「世子(セジャ)殺害を企んだ罪人を捕らえろという仁元(イヌォン)王妃の命令だ」と言い放つ。チャン・ムヨルがその言葉を信じられずにうろたえると、王妃が現れ、命令に間違いないと断言する。証拠などないと思っているチャン・ムヨルに、トンイは「企てにとうに気づいていた」と告げる。宮廷に戻った粛宗(スクチョン)は、重臣を集め、計画通りに譲位を宣言するが…。
出演者
【出演】ハン・ヒョジュ…加藤忍,チ・ジニ…井上倫宏,ペ・スビン…佐久田脩,チョン・ジニョン…東地宏樹,オ・ヨンソ…甲斐田裕子,キム・ドンユン…村治学,チェ・ジョンファン…谷昌樹ほか
原作・脚本
【脚本】キム・イヨン
監督・演出
【演出】イ・ビョンフン,キム・サンヒョプ
音楽
【音楽】イム・セヒョン
制作
〜韓国 MBC/Lydus Content Company制作〜

ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
韓国語
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:24887(0×6137)