器物損壊:護憲看板に塗料被害相次ぐ 市民団体憤り 高知

毎日新聞 2014年04月27日 15時15分(最終更新 04月27日 17時30分)

 高知県いの町や高知市で護憲を訴える看板が、相次いで塗料をかけられていることが26日までに分かった。設置した市民団体は「訴えたいことがあるなら堂々と議論すべきだ」と憤りの声を上げている。

 いの町の看板は「いの9条の会」が同町天王の団地内に設置し、縦約1.5メートル、横約3メートル。25日朝、「平和憲法を護ろう! 9条は世界の宝」と書かれた看板の「9条は世界」の部分がペンキで赤く塗られているのが見つかり、同会は土佐署に被害届を提出、同署は器物損壊容疑で捜査している。

 高知市では今月上旬、「針木9条の会」が同市針木北2の針木峠に設置している「もう二度と戦争はしない 憲法9条を守ろう」と書かれた看板に、黒い塗料がかけられているのが見つかった。この看板は2012年にも同様の被害を受けており、同会の松本詔道副代表(71)は「まだ戦争をしたい人がいるのかと思うと悲しくなる」と話した。【岩間理紀、最上和喜】

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