Motohiro Takayama

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Togefie という実験的 iPhone アプリをつくっていた。

コード: https://github.com/mootoh/Togefie

#Selfie が流行って久しい。 cellphone で自画撮りするわけだけど、いかんせん自画撮りなので腕の長さにフレームが制約される。また、前面カメラはたいてい背面カメラよりも解像度が低い。鏡を使うのも手だけど、鏡に自分が cellphone を持ってるのが映り込むのは少し冗長だ。 だれかに撮ってもらえばいい。しかし、ひとりでぶらり観光に来ているときに、 cellphone を渡してこれで撮ってくださーい、というのはいささか怖い。そのまま盗られてどこかに逃げられるかもしれない。日本だと安心かもしれないけれど。

このアプリは、近くにいる同じアプリを使っているひとに、撮った写真をダイレクトに送りつける。 iOS 7 の Multipeer Connetivity を使うので、 IP unreachable な無人島でも大丈夫。双方でアプリを起動して、写真を撮り、相手に送るまでまったくのゼロコンフィグレーションで行われるようにした。

Multipeer Connectivity を試すためにつくっていたのだけれど、いくつか罠があった。

  • 2つのデバイスが同時にセッションを開始したときに、どちらを主とするのか → タイムスタンプをセッション開始時の情報に入れる
  • すぐセッションが切れる → 上のと関係していて、双方を主とするセッションを2つもつと両方切られがちになる

つくってみて今さらだけれど、これを流行らせるのはむずかしいだろう。 けっきょく、アプリをインストールしてもらえないことには実現しない未来、であるのがつらい。近くにいる人と、さくっと一期一会コミュニケーションをしたいのに、わざわざアプリをインストールしてもらうのは大げさだ。 mobile web app からも、こうした仕組みを使えるようになればよいのだけれど。

あるいは、 Multipeer Connectivity はお互いのデバイスを service type という識別子で探してつないでいるので、他のアプリも同じ service type を使うことで、アプリとデバイスをまたいだ近接コミュニケーションができる。ランニングアプリで共通して service type = “running” みたいなのを使えば、いま颯爽と抜きさった人 A がどれくらいの速さで走っていたか、 A さんの使っていた Nike running アプリの情報を自分の Runkeeper アプリから見れたりする。


Thanks to @yosuke_furukawa for ビデオ出演.