器物損壊容疑:国名勝庭園・渉成園で落書き 米国籍31歳

毎日新聞 2014年04月27日 22時18分(最終更新 04月28日 00時30分)

 真宗大谷派の本山・東本願寺の飛び地境内の国名勝庭園「渉成園(しょうせいえん)」(京都市下京区東玉水町)の外壁にスプレーで落書きしたとして、京都府警下京署は27日、米国籍の京都市中京区壬生朱雀町、無職、カーペンター・丸九(まるく)・ブルース容疑者(31)を器物損壊容疑で現行犯逮捕した。

 逮捕容疑は、27日午前11時25分ごろ、渉成園の北側の外壁に、青色ラッカースプレーを使って長さ約8メートル、幅約5センチの線を落書きした、とされる。「ストレス発散のためだった。どこでもよかった」と容疑を認めているという。同署によると、近くに住む女性(33)が目撃して110番した。この他、同じ外壁の別の3カ所にも同様の落書きが見つかったという。

 渉成園は1641年に江戸幕府三代将軍・徳川家光から東本願寺に寄進された土地に作庭され、「枳殻邸(きこくてい)」とも呼ばれている。

 真宗大谷派総務部は「門徒や市民の皆さんに支えられて維持されている庭園であり、心が痛む」としている。【花澤茂人】

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