2012-03-12 18:39:47

熱狂的な舌癒着症手術

テーマ:T4K(育成矯正でよい顔・よい歯並び)

舌癒着症という病名が作られているのをご存知だろうか?


国民皆保険で診療が行われる


歯科でも医科でも病名は


保険制度上の診療行為を行うためには必須である。


だから、病名=診療行為という図式が成り立つのだが、


その他にも様々な病名が意図的に作られていることがある。


舌癒着症というのも、そのうちの一つの名前だ。


あるグループが勝手に作った病名だ。

http://www.okuyama.or.jp/cn32/pg746.html

http://zetsu.oyako.biz/docs/note/post_7.html


yahoo検索、Google検索ともに292000件のヒットがある。


奥山医院や向井診療所が言うところによれば、


舌癒着症は優性遺伝し、日本人の9割以上(94%以上)が


大なり小なりもっている機能異常らしい。


Dr.ふなちゃんのブログ


生まれた時から、舌の付着位置が悪いために、


舌が気道を閉塞する方向に働くので


舌の付着部位を切ってしまうことで


全ての症状が劇的になくなりますということを言っていて、


赤ちゃんの時からためらわずに舌小帯をガンガン切ってしまう

研究グループなのだ。



Dr.ふなちゃんのブログ
例えば、舌癒着症の赤ちゃんの症状としては、


※乳頭障害・乳房障害が赤ちゃんの舌運動が悪いために噛んで哺乳しようとするからおこる。
  ↓

 授乳障害

※哺乳障害(むせる・吐く・寝てしまう)・腹部膨満は、噛み飲みと空気嚥下が原因

※向き癖・抱き癖・あくび・反り返り・寝つきが悪い・寝息が荒い・眠りが浅い・無呼吸症候群

  ↓

舌の付着位置異常による呼吸障害


Dr.ふなちゃんのブログ

※視線が合わない・手足冷感・顔色が悪い・よく泣く

  ↓

呼吸障害と哺乳障害からおきていてこれも舌の付着位置が悪いことが原因


などとある。


まあ、分からないでもない。


育児とはそれほど困難を伴うことであり、


赤ちゃんが正常に育つということはそれほど努力を必要とすることなのだという点は


生物学や発生学から見ても明らかなことだから、


赤ちゃんが育てにくくてさっさと手術をしてもらおうと考える親がいても、


しょうがないと言えばしょうがないのである。


また、需要があればそういうことを推進し、それで生業を立てていく医院があっても、


それは当たり前なのである。




近年赤ちゃん学という派閥を超えた学問が生まれ、


国際学会が日本でも紹介されるようになるにつけ、


赤ちゃんは、限りない困難に立ち向かいながら


日々成長を続けていっている事が科学的に明らかになってきている。


呼吸だって、授乳だって、実際そういうふうに


もがき苦しみ疲れ果てながら

獲得していく経緯をとらなければならないものなのだ。


だから、赤ちゃんはよく泣き、常に不安定な存在であるし、


赤ちゃん育てが大変なのは当たり前のことなのだ。


しかし、舌癒着症手術が多くの現代人に受け入れられているのは、


現代人が非常にせっかちになってしまって、


生命や発育に対する敬意をすっかり忘れてしまって、


簡単便利に他力本願で


より楽に正常な呼吸や授乳を手に入れさせようとするからなのだろう。


核家族が当たり前になってほとんど一人で


赤ちゃん育てと家事、生活に


孤軍奮闘しなけりゃならないお母さんや稚拙なお父さんにとっては、


この舌癒着症手術は福音になっているようだ。





実は、舌の付着異常は奇形でもなんでもなく、


本来赤ちゃんのもつ形態なのだ。


だから、90%以上の人がこういう形態をしているというのは当たり前なのであって、


これは異常なのではなくて正常なのである。


というのも、


赤ちゃんはこの世に生まれ出るまで


お母さんの胎盤でつながっているのだから、気道を使って呼吸していない。


出生直後、赤ちゃんは気道と肺に入っていた羊水を泣き声とともに吐き出す。


それから後やっと、肺呼吸が始まる。


肺呼吸が始まると赤ちゃんはしばらくは鼻でしか息が出来ない。


喉頭・咽頭の形態上、


口から入った物は全て消化管に行くように出来ている。


鼻から入った物は全て気管に行くように出来ている。


2つの経路は完全に独立しているのである。


つまり、赤ちゃんは息継ぎしないでお乳を永遠に飲むことができる。


大きくなったらそれは無理だ。


鼻で息を吸いながら牛乳を飲むと気管に入ったり鼻から牛乳がでるということになるはず。


しかし、赤ちゃんの時だけこれが出来るのだ。(期間限定)


鼻から息を吸いながらお乳をグイグイ嚥下出来る。


そういう構造になっている。


自然に育てるとこの死に物狂いの訓練は約3ヶ月続けられるはずで、


この3ヶ月の期間は母と非常に濃密な時間である必要がある。


この3ヶ月の間の母子間の濃密な接触が脳細胞を爆発的に増加させ、


シナプスの選択が行われ、


人間として育つためのベースを作りだしていく。


この期間をお母さんは是非大切にして欲しい。


赤ちゃんを育てることは本当に大変なことなのだ。


生まれたばかりの赤ちゃんを育てにくいという理由から


舌癒着症の病名をつけて舌小帯を切除する手術を受けさせるという選択もあれば、


赤ちゃんの機能の発育につき合ってあげるという選択もある。


現代の日本は様々なアプローチ法が選択できるようになっている。


どれを選択しても自由だ。


自己責任を自覚して色々なことを選択しながら子どもを育てていくからこそ、


親業は楽しいのだし、悩ましいのだし、


子育て=親育てなのだろう。


そうやって、身体の発育とともに


摂食機能や嚥下機能、呼吸など


お口や身体全体の機能が上手に発育できれば


歯並びもよくなり、虫歯もない、もちろん、顎関節症などとは無縁の人生が送れる。


つまり、健康に長寿を全うできるのだ。


しかし、たいていはどこかで手抜きや間違いがおこるので、


現代の本来の人間からは乖離した偏った生活様式を行っている限り、


歯科や医科にお世話になり続ける必要が出てくるわけで、


それを早くしておけばトラブルが少なくてすむから


舌癒着症手術の選択肢があるのであって、


歯並びで言えばT4Kがあるのである。


現代社会ではしょうがない選択なのである。


ちなみに、奥山医院のレポートに以下の記載があります。


○自閉症、多動症、ひきこもりの小児に効果があります。

○不登校、学習障害、運動障害の小児に効果があります。

○小児の肥満症に効果があります。

○小児・成人の神経性食欲不振症に効果があります。

○お受験の面接に効果があります。

○運動機能(持久力と筋力)がアップします。

○アンチエージング・認知症予防に効果があります。

○集中力・持続力・記憶力のアップだけでなく、

脳の活性化作用により工事脳機能も向上します。

○学業や仕事の能率がアップします。

○人生を好転させるきっかけになります。

○表情が豊かになり、笑顔が増えます。

○直感力がさえてきます。

○EDや更年期障害の改善が認められます。不妊症にも効果が期待できます。

○睡眠障害(悪夢・金縛り・朝眠い・昼間眠い・無呼吸)を改善できます。

○子ども達の夜尿症にとても効果的です(ほぼ1週間で治ってしまいます)。


さあ、これらを見たら、あなたもやりたくなったのではないですか??


そういう人は、必ず舌癒着症手術の失敗・後遺症・問題点という検索もかけて下さいね^^


外科手術にリスクがつきものなのは常識ですからね(^o^)丿


さて、ここで、舌癒着症手術の目的が呼吸路の確保だったことを思い出しましょう!


つまり、T4Kで早期に矯正をするということが、


実は舌癒着症手術と目的が重なっているという点は見逃せないところです。


手術のリスクがなく、

正常な呼吸路が確保でき、

綺麗な歯並びも獲得できる。


Dr.ふなちゃんがT4Kをお勧めするのはそういうことがベースにあるのです。


現代社会では90%以上の人が


リスクがなく後遺症がないKの適応を早期に考えてもいいのです。


おススメです!










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コメント

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1 ■舌小体付着異常との違いは在りますか?

小児歯科、歯科矯正、口腔外科を標榜していますが舌付着異常と云うのは始めて訊きますが、ダウン症などの場合等の鳥貌のように下顎が小さい等の舌筋口腔周囲筋群が未発達に因り惹起されると考えてよいのですか?

2 ■Re:舌小体付着異常との違いは在りますか?

>磯部 逹さん
磯部先生?でしょうか?

舌癒着症に関してはかなり以前に小児歯科で話題になり今はこの考えは否定されていると記憶しています。
ただ、舌癒着症という病名を独自につけて手術をせっせと行っている先生方のグループも未だに存在し、この先生方によれば日本人の9割以上がこの形態異常を遺伝的に持っていると主張しています。舌癒着症で検索すればかなりの数がヒトしてきますから確認してみてください。

私見では、小児歯科も舌癒着症を主張するグループも間違いではないと思っています。

つまり、赤ちゃんの時にもっていた形態を正常化するように成長させることが大事なのであるのに、その努力をさせずにおせっかいにも外科手術をしてしまうというのが、舌癒着症の先生方のやり方でいかにも外科的であり、小児歯科はそういう点をよく分かったはずなのに病名をつけなかったために完全に忘却してしまった・・・という点が問題というような・・・そんな風に考えています。

なので、何でも病名をつけてしまうというのは、悪いようですが、医学の発展には実は必要なのではないかと思います。

臨床で舌のポジションを意識して患者さんを観察し続けていくと面白いことに気づきます。是非そういう視点を継続してお持ちいただいて、子どもの成長発育を考えていただけるとありがたいかなと思います。

なので舌小帯付着異常と同一であるケースもあるが、異なるケースも多々あるというのが見解です。

(食事の際に皿を待ちあげて食事することがマナーだとする人種は日本人くらいではないでしょうか?つまり、何においても成長発育させていくという視点が欠如していることが日本の大問題なのです。ポロポロこぼすのが不作法ならば姿勢を正しながらこぼすことなく食事をし正常嚥下を常にさせるように身体のほうを成長させなくては本末転倒なのですが、日本人は至れり尽くせり工夫の天才ですから成長させずに過保護にやってしまうので歯並びも悪くなり、目も悪くなるのでございます(^_^;))

3 ■未発達の一症状、ハビリテーションかな?

筋肉は動かさないと固定しがちですよね、舌筋も同様です、但し先天的奇形での舌筋の硬直であればこの症状の範囲ですね。

4 ■Re:未発達の一症状、ハビリテーションかな?

>磯部 達さん
磯部先生。先天的奇形の範疇をどこまで見るかという点が問題です。舌癒着症の信奉者の方々は日本人の9割以上が適用範囲と言っているので、その点が小児歯科学会が反対見解を出した点だと思いますし、小児歯科が採用しない点だと思います。
成長させる。成長させる。成長させる。
時間はかかりますけど、ある程度はできることです。
もちろん、何でもかんでも外科手術という選択は楽で著効をしますことはありますが、舌小帯と上唇小帯を切ればみんな正常咬合に導けると思っている歯科医は誰もいないのと一緒です。
舌トレや筋トレがないと無理です。

5 ■誤解を受けやすい記事ですね

どうも単なる方法論の違いに過ぎないように感じますね。

私の場合、向井の舌癒着症手術で構音障害・呼吸障害、顎関節症が劇的に改善しました。そのデータを開示する事ができないのが残念です。

私の場合は当然成人ですから、先生のおっしゃるように訓練で機能的改善を図るのは難しいですし素人目にも「完全癒着」という表現が全く正しいと思える程、ビタッと癒着していました。
術後は健康な人達と同じように舌が後退し、下顎前突気味で前歯接触が酷かったのが、健全な位置に後退して安定しました。前は、前傾姿勢になるとガクッと下顎が突き出してしまったのですが、今では顎の筋肉が支えているためあまり突き出ません。この良い兆候は、日に日に増しており、少しずつですが筋肉・神経が再生しているのを実感しています。

良くなった事は本当に書ききれません。
テレビ通販のようですいませんね。

舌癒着自体は向井と同様に問題視されておられるのに、外科的方法への批判という点で袂を分かつような状態になっている事が残念であります。

この際、舌癒着症学会で向井と徹底的に議論してはいかがでしょう。私が言うのもアレですが、向井先生は結構嫌な人間です。ただ、科学的な反論は絶対に聞く、職人的医師ですので案外先生と仲良くなる事もあるかもしれませんよ(笑)。

6 ■Re:誤解を受けやすい記事ですね

>通りすがりA(一般人)さん
貴重な体験談をありがとうございます。
この手術を受けて救われたという方を私も数名知っています。
確かに成人の場合は筋トレにも限界がありますから、手術で早期にという方法も選択肢に上がりますし、子どもの場合も歯科でもそういうOPEを積極的にお勧めするケースもあります(*^_^*)
しかし、私は筋トレはどんな時も大事だと思っています。手術だけしても癒着して著効が現れないといったケースも多々あります。向井先生がこの術式の名医と言われるのもその点のホローがちゃんとできているからだと思います。

また時々テレビ通販みたいにコメント入れてください(*^_^*)

7 ■無題

フナちゃんも舌癒着症ですか?

8 ■Re:無題

>わかめさん
日本人の9割以上が舌癒着症==不正咬合になりやすい
人は自分の経験や体験を元に物事を理解していると思います。舌癒着症にピンときた方は、そういう経験を持っているんだと思います。
つまり、私も思い起こせば…ということが結構ありました。
舌癒着症も不正咬合もどちらも成長不良・不足であろというように個人的に考えております。
厳密な意味での正常発育が出来れば、舌癒着症オペも不正咬合の治療も不用になってくるだろうと思います。何でもかんでも他力本願で外科的に(矯正的に)治す方法を選択する必要はなく、正常発育をするように促進していくことのほうが大事(重症の場合はやむおえないが、実はそういうのは稀)という考えです。

私は40代で矯正しましたよ。舌トレマスターしましたから、今はまっすぐに仰向けに熟睡できるようになってますし、特別な運動をしなくてもお腹もポッコリしてないし、鼻も通るようになり、鼻咽腔の炎症も消褪し、自律神経のバランスもとてもいいです。ただ、成長発育が終わった後で勉強したので顎顔面の発育はすでに期待できず、顔は・・・・ですね。ああ、残念(*_*)

9 ■Re:Re:無題

>Dr.ふなちゃんさん

お久しぶりです。
お返事いただいたままで大変失礼致しました。

とても分かり易い説明。なるほどなと思います。
先生の推奨されている方法は、全国的に展開されていますか?
また、子供にも適応しているのでしょうか?

いづれにしても、舌は大切なんだなと思いました。
舌トレーニングの入り口として、まずは自身で努力出来る方法はありますか?


質問ばかりですみません(ノД`)
お時間頂けましたらお返事よろしくお願いいたします。

10 ■Re:Re:Re:無題

>わかめさん
>先生の推奨されている方法は、全国的に展開されていますか?

T4Kのことですか?

T4Kで検索されるといっぱいこのブログでも書いていますし、他の歯科医院も出てきます。

舌のトレーニングに関してはMFTで検索されてはどうですか?

舌癒着症だからオペするというのではなく、育てていくという方法もありますよということです。

頑張れ!T4Kというグループも立ち上げています。
https://www.facebook.com/groups/527110377356377/

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