埼玉県羽生市三田ケ谷のさいたま水族館の庭池で27日朝、コイやテラピアなどの観賞魚約300匹が大量に死んでいるのが見つかった。管理する県が同日発表した。庭池の水からは本来含まれていないはずの残留塩素が検出されたことから、羽生署は「何者かが塩素を投げ入れた可能性が高い」とみて、器物損壊容疑で捜査を始めた。

 この池では2月23日も、コイやチョウザメなど約500匹が不自然に死んでおり、関連も調べる方針だ。

 水族館によると、死んでいたのは、テラピアやニシキゴイ、ソウギョ、アオウオなど。この日午前7時半ごろ、出勤した職員が見つけた。前日26日夕に、職員が確認した際には異常はなかった。今後も通常通り営業を続けるが、当面、庭池への立ち入りを禁止し、エサの販売も取りやめる。