憲法をテーマにした本への関心が高まっている。十数年ぶりに復刊した漫画家らの共著が人気を博したり、書店の特設コーナーが例年以上に広げられたり。憲法解釈の変更や改憲を目指す安倍政権の姿勢は、憲法について改めて考える動きにつながっている。

 昨年5月、「『日本国憲法』なのだ!」が復刊された。著者は、2008年に72歳で亡くなった漫画家の赤塚不二夫さんと、憲法学者の永井憲一さん(82)=東京都。

 冒頭の16ページは全て赤塚さんが手がけた漫画のキャラクターが登場し、「平和主義」「国民主権」「基本的人権」といった憲法の理念を分かりやすく解説している。