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ヨハネ・パウロ2世 異例の早さで聖人に
4月27日 22時06分

バチカンでは、生前、敬けんな信仰を貫いた人をカトリック教会の最高の位である「聖人」とする式典が行われ、東ヨーロッパの民主化を後押しした法王としても知られるヨハネ・パウロ2世が、死去から9年という異例の早さで聖人に列せられました。

バチカンのサンピエトロ広場では、27日、大勢のカトリック信者が集まるなか、ローマ法王のフランシスコ法王と前法王のベネディクト16世が参加し、生前、敬けんな信仰を貫いた人をカトリック教会で最高の位である「聖人」とする式典が行われました。
この中でフランシスコ法王は、「ヨハネ23世とヨハネ・パウロ2世を『聖人』とすることを宣言する」と述べ、2人の元法王を同時に「聖人」と認めました。
「聖人」となるには、通常、死後、2つの奇跡を起こしたことが認定される必要があり、このうち、ヨハネ・パウロ2世は、フランスの修道女と中米コスタリカの女性を重い病から回復させたことが奇跡と認められました。
ヨハネ・パウロ2世は、信者の間から、早く「聖人」にしてほしいという声が強く、長い場合は数百年かかる認定手続きが異例の早さで進められ、死去から僅か9年で「聖人」に列せられました。
ヨハネ・パウロ2世は、1978年から2005年まで法王を務め、1980年代、当時のソビエトの強い影響下にあった出身地のポーランドで民主化運動を支持するなど、東ヨーロッパの民主化を後押しした法王としても知られています。

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