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米大統領の発言 日韓の歩み寄りは4月26日 4時07分
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アメリカのオバマ大統領は、いわゆる従軍慰安婦の問題について、「甚だしい人権侵害」と厳しい表現を使ったうえで、日本と韓国の両国に対してそれぞれ歩み寄りを求め、今後、日韓の関係改善を後押しすることにつながるのか注目されます。
韓国を訪れているアメリカのオバマ大統領は25日、パク・クネ大統領との首脳会談のあと共同記者会見で、いわゆる従軍慰安婦の問題について「甚だしい人権侵害で、衝撃的なものだ。安倍総理大臣も日本国民も、過去は誠実、公正に認識されなければならないことは分かっていると思う」と述べ、異例の厳しい表現で日本側に歩み寄りを求めました。
その一方で、オバマ大統領は「過去を振り返りながらも、前に進まなければならない」と述べて、韓国に対しても歴史認識にとらわれるばかりでなく、北朝鮮の脅威に対応するためにも未来志向で日本との関係改善に向けて対話を深めるよう促しました。
今回のオバマ大統領の発言について、外交に詳しい韓国のヨンセ大学のムン・ジョンイン教授は、「安倍総理大臣に対して厳しい姿勢を明確に示したが、一方で韓国と日本は結局、未来を見るべきであり、過去にとらわれるべきではないというメッセージをパク大統領に強く伝えた」と指摘しています。日韓の間では、日米韓首脳会談に続いて外務省の局長級協議が行われるなど関係改善の機運が作られつつあり、今回、オバマ大統領が慰安婦を巡って発したメッセージがそうした機運を後押しする効果を生むか、注目されます。
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