ALS症状改善のタンパク質発見 京都府立医大と京工繊大
産経新聞 4月26日(土)8時0分配信
京都府立医大の徳田隆彦教授、京都工芸繊維大の山口政光教授らのグループは25日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の症状を改善させるタンパク質を、ショウジョウバエの実験で発見したと発表した。将来的に、ALSを根本的に治療する薬の開発につながる可能性があるという。
徳田教授らは、人工的にALSを発症させたハエを使って実験。細胞内で物質の分解や輸送に関係するタンパク質をつくる遺伝子の働きを活発にすると症状が改善し、低下させると悪化することを発見した。人間も、同様のタンパク質を持っているという。
徳田教授は「ALSが発症する仕組みはよく分かっておらず、まずハエを使った研究で解明に取り組みたい」と話している。
ALSは、運動神経の障害により筋肉が萎縮し、運動や会話、呼吸などができなくなる難病。10万人に数人の患者がいるといい、現在は根本的な治療が難しいとされている。
最終更新:4月26日(土)12時52分
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