小野智美
2014年4月26日18時47分
三陸沿岸のミンククジラの調査捕鯨が26日、始まり、小型の捕鯨船4隻が宮城県石巻市の鮎川港を出発した。国際司法裁判所が3月、南極海での調査中止を命じ、三陸沿岸での中止も取りざたされたが、捕る数を減らして行う。東日本大震災で被害を受けた港に安堵(あんど)の笑顔が広がった。
日本の調査捕鯨は、南極海と北西太平洋の沖合、北西太平洋の沿岸で続けられてきた。沿岸は春が三陸、秋が北海道で実施されている。
当初22日だった出港式は26日にずれこんだが、今春の三陸沿岸での調査は例年の60頭から51頭に減らすことで決着した。調査は最長で6月11日まで。クジラの餌の種類や量を分析して漁業への影響を調べる。
港近くにある仮設の商店街ですし店を営む古内勝治さん(70)は、水揚げを待ちわびる。店の名物は「くじらずし」。「新鮮で色のよいミンクはおいしい」と語る。(小野智美)
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