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ミッション・ビジョン・バリューって何?

公開日: : 経営戦略

ヨット

ものごとのスタートには発射する方向というものがあります。

どこに向かって飛んで行くのか、進むのか。

最近はリーン・スタートアップなどの影響もあり、事前に決めすぎることの弊害も言われるようになっていますが、まあなんとなく飛んで行く方向くらいは決めておきたいものです。

カタリバの草創期にも、「自分たちは何をする団体なのか」「それが誰にどんな価値をもたらすのか」をひたすら議論していた気がします。

ファシリテーションやワークショップの技法を知る前で、何をしているのかも考えずにやっていたのでひたすら議論が続いていた記憶がありますが、今にして思えばミッション・ビジョンあたりを決めてたんですね。

つくる時期は組織によっていろいろだと思います。最初から理念先行で立ち上がった組織もあれば、目の前の課題に対処すべくとりあえず活動を始めてからつくる組織もあるでしょう。

で、この「ミッション・ビジョン・バリュー」、初めて聞いた人には何のことでどう違うのかがわからない。たぶんビジネス書マニアくらいしか知らない。そもそも何のためにつくるのか。

調べたのでメモ。

何のためにつくるのか

組織の進む方向を決めて、結果として資源を効率的に使うためです。おそらく。五里霧中の手探りではどこにも行けない。

で、三つはどう違ってどういう関係にあるの?

ミッション

「何を成すのか」です。

コロンブスの航海なら、「ジパングに到達して黄金をスペインに持って帰り、王室から利権をもらって大金持ちになる」ですかね。ちょっと違うか・・・。

「世界から貧困をなくす」とか「○○に貢献し続ける」とか、そういう類いの組織の使命や存在意義のことです。

何をするのか決めてないとけっこうつらいものがありますよね・・・。

ビジョン

「そのためにどうなりたいか・なるべきか」です。

コロンブスの航海なら、「海図もなく命の保証もない長距離航海に耐える世界一強い船団になる」ですかね。

ミッションを果たすための、組織のあるべき姿です。

もしかしてワンピースのルフィってこっちしかないんじゃないか・・・「海賊王に俺はなる!」って。

バリュー

「ミッションとビジョンの実現のために日々どのような価値観で行動するか」です。

コロンブスの航海なら(しつこい)、「野心をもって行動する」とか「長期的視野で考える」とか。

「こういう場合どう行動するか」の判断基準になるものでしょう。

実例

会社によって定義やレベル感がやや違うような気もします。ビジョンがなかったりバリューがなかったりする場合も。

星野リゾートのが見たかったのですがWebにはなく、このインタビューによるとミッションは「日本の観光をヤバくする」だそうですよ。

こういう背筋がゾゾッとするキャッチフレーズはいいですね〜。ちなみにビジョンは「リゾート経営の達人になる」だそうです。

社員の頭に残って日々の行動指針にならないと意味がないですからね。

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