毛髪の色は、メラニン色素の成熟度・種類・量で決まる

WS000370育毛とは直接は関係ありませんが、髪に関することですので、ついでに勉強しておきましょう。

 

日本人のヘアスタイルが、どうして黒いのかご存知ですか?また、メラニンにも種類があるって知ってました?

 


メラニンって??

髪の毛は、色素細胞(メラノサイト)で作られたメラニン色素が、
髪の毛の85%~90%を占めるコルテックスに
吸収されることで染色されます。

 

また、髪の色を決定するのは、
メラニン色素が毛髪に入っているかどうかだけでなく、
メラニンの成熟度、メラニンの種類、メラニンの量によって決定されます。

 

ここでいうメラニンの成熟度というのは、
メラニン色素の分子の大きさを表していて、
日本人の場合はこれが大きいほど黒髪に近づきます。

 

メラニンの種類

メラニン色素には、フィオメラニン、ユーメラニンの二つがあります。

 

WS000368

1つはフィオメラニンという赤褐色~黄色の色素で、
ブロンドの金髪ヘアーや赤毛などは、
このフィオメラニンが多いことによります。

 

WS000369

もう1つがユーメラニンという黒~茶褐色の色素で、
日本人はこのメラニン色素が多いということになります。

 

ちなみに日本人の髪の毛のメラニン色素比は、
ユーメラニンがフィオメラニンに比べて約20倍多いそうです。

 

人がどんな髪の色になるかというのは、
完全に遺伝的な要因によっていますので、
地域や民族、文化圏ごとに髪の色が違うのは当然と言えるでしょう。

 

ちなみに、日本人の髪というのは正確には茶褐色です。

 

ユーメラニンの成熟度や量が非常に多いために
黒く見えているということになります。

 

もし成熟度が低かったりメラニン色素の量が少ない場合は、
ユーメラニンが優位でも茶褐色になります。

 

更に余談ですが、
フィオメラニンの方がユーメラニンに比べて科学的に安定しています。

 

そのためエジプトで見つかったミイラの髪の毛は、
フィオメラニンだけが分解されずに残っているため、
赤褐色の髪の状態で発見されることが多いそうです。

 

白髪の原因

色素細胞(メラノサイト)の活動が鈍くなったり、
活動を休止してしまうことによって、
メラニン色素の分泌が減り髪の毛が白くなります。

 

そのメラノサイトの活動が鈍くなる原因としては、
加齢だけでなくストレス、遺伝子欠損、病気などによって引き起こされます。

 

俗説的に「苦労をしていると白髪が多くなる」と
語られることがありますが、これは事実で、
実際にストレスがメラノサイトの活動に影響を与えることはあるようです。

 

ただ、ストレスがどのように作用して
色素細胞の活動に影響を与えるのかについては、未だに不明な点が多いです。

 

白髪は頭皮環境の改善で対策できる?

前述のように、白髪が発生するメカニズムについては、
はっきりとは分かっていません。

 

しかし、外的なストレスによって頭皮がダメージを受け、
メラノサイトの活動が阻害されている可能性は十分にあります。

 

ドラッグストア等で販売されている、
高級アルコール系シャンプーは非常に洗浄力が強く、
頭皮や毛髪に対する刺激も大きいため、
頭皮に大きなダメージを与えてしまいます。

 

高級アルコール系シャンプーについては、
別記事で解説しておりますので、宜しければご覧ください。

 

<参考記事>
あなたが使っている、高級アルコール系シャンプーの特徴をちゃんと知っていますか?

 

あわせてに読みたい関連記事

2012年12月28日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:育毛のキホン

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ