橋下市長:東京裁判歴史展、来夏開催へ

毎日新聞 2014年04月25日 19時31分

 大阪市の橋下徹市長は25日の定例記者会見で、戦時中の日本の政治家や軍人が裁かれた東京裁判(極東国際軍事裁判)を多角的に検証する歴史展を、戦後70年の来年夏に開く方針を明らかにした。橋下市長が2016年度中の設置を目指す「近現代史を学ぶ施設」の先行事業で、今年度中に開催場所や展示内容を検討する。

 歴史展の準備や施設の基本計画策定のため、5月2日開会の市議会に提案する補正予算案に約2000万円を計上する。橋下市長は「本来は国がやらないといけない」としたうえで、具体的な展示内容については「専門家に考えてもらう」と話した。

 橋下市長は従来の近現代史教育を「全部ふたをして、いびつな歴史教育になっている」と批判し、「正す施設を大阪で作る」と話していた。市は施設についても来年度中に設置場所や展示テーマの基本計画を策定する。歴史展では来場者の反応をアンケート調査し、施設に反映させる。【茶谷亮】

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