(蓮子)ブラックバーン校長。
安東はなさんにお酒を飲ませたのは私です。
どうぞ私を退学させて下さい。
(はな)蓮子さん…。
・「これからはじまる」・「あなたの物語」・「ずっと長く道は続くよ」・「虹色の雨降り注げば」・「空は高鳴る」・「眩しい笑顔の奥に」・「悲しい音がする」・「寄りそって今があって」・「こんなにも愛おしい」・「手を繋げば温かいこと」・「嫌いになれば一人になってくこと」・「ひとつひとつがあなたになる」・「道は続くよ」
(英語)
(富山)「あなたは校則を破った上に何も知らない級友を巻き添えにしたんです」。
(茂木)以前あなたに事情を聞いた時「はなさんが勝手に飲んだ」と嘘をつきましたね。
今日本当の事を言いに来たのはなぜですか?
(通訳する富山)
(英語)「答えなさい」。
別に理由などございません。
いずれにせよ私はもう退学になるんですからもういいじゃないですか。
蓮子さん。
もう我慢できません。
あなた何なんですかその態度は!ブラックバーン校長…。
2人とも退学にはなさらないって!ありがとうございます!何ですって?「蓮子さんが伯爵家のご令嬢だから退学を免れたのか」と。
ブラックバーン校長は「断じて違う」とおっしゃっています。
(英語)「神様はどんなに罪深い人間でも悔い改めればお許し下さる」とおっしゃっています。
(英語)「そして彼女のような生徒を救うのが修和女学校の使命だからです」。
(英語)「ただし…」。
(英語)「ここにいたければ条件があります」。
(英語)「集団生活のルールは守れますか」。
(英語)「今日から誰もあなたの事を特別扱いしません。
自分の事は全て自分ですること」。
(英語)「真摯な気持ちで勉学に励むこと」。
(英語)「食事はみんなと一緒に食堂でとること」。
(英語)「これまでの習慣を全て捨てて新しい自分に生まれ変わるのです」。
I’mtrustingyou.ブラックバーン校長は信じています。
(英語)「あなたはきっと変わる事ができる」。
はなさんの通訳はどうでしたか?完璧からは程遠いですがまあ意味はつかめていたんではないでしょうか。
そうですか。
蓮子さん!ありがとう!私今朝はすっかり諦めていたんです。
学校に残れるなんて夢みたいです!本当にありがとう!正直驚きました。
あなた英語だけは大したものね。
ああ…さっきは夢中だったんです。
校長先生の言葉をひと言も漏らさずにちゃんとお伝えしなくてはと。
十分伝わりました。
そうですか。
でもはなさん。
何か勘違いなさってるようね。
えっ?私はあなたにお礼を言われるような事は何もしておりません。
本当に退学になりたかったんです。
は…?うちの者たちは私をやっかい払いするためにここの寄宿舎に入れたんです。
あの人たちの思いどおりになってたまるかとつまり復讐してやろうと思ったんです。
あなたのためなんかじゃありません。
あっ待って下さい。
(醍醐)はなさん!ご心配をおかけしました。
また皆さんと一緒に学べる事になりました!本当?よかった〜!ホントによかったわ!
(畠山)でもよく退学にならずに済みましたね。
蓮子さんのおかげなんです。
葉山蓮子様?ええ。
校長室に来て何もかもお話しして下さったんです。
あの方とはあまり関わらない方がよろしくってよ。
彼女は葉山伯爵家のご令嬢で一度嫁いだけれどもめ事を起こして離縁されたんですって…。
(綾小路)葉山様はこの学校にたどりつくまでにいろいろとあったみたいですよ。
いろいろ?離婚して自暴自棄になって夜な夜な芸術家の男たちをはべらせて遊び歩いていたとか浴びるようにお酒を飲んでいたとかもう耳を覆いたくなるようなうわさばかりです。
清らかなうちの校風にはなじむのは難しいでしょう。
あっ先にいらして。
蓮子さん。
お食事の時間です。
食堂で待ってますから。
(茂木)イエス・キリストの御名によってアーメン。
(一同)アーメン。
さあ頂きましょう。
(一同)頂きます。
回想私はあなたより8つも年上なんです。
それがどうしたんですか?あなたはいつも周りの人に守られて何も傷ついた事ないんでしょう。
私は16の時…。
はなさんどうかなさったの?あっいえ…。
いらっしゃらないわね。
(戸が開く音)珍しい方がいらしたわ。
一度も食堂にいらっしゃらなかったのにどういう風の吹き回しかしら。
はなさん。
蓮子さん!私の隣空いてますからどうぞ。
(白鳥)茂木先生私が。
ありがとう。
何ですって?「ありがとう」?目上の私に向かってその言葉遣いは何ですか!「ありがとうございます」と言い直しなさい!ちょっとあなた!何なさってるんですか?聞いてるんですか?いつもいつもそのような態度をとって…。
白鳥さん。
お席に戻りましょう。
あなたもそうですよ。
お世話係なんだからしっかりして下さい!白鳥さん。
頂きましょう。
はい…。
生まれも育ちもまるで違う2人がこの先生涯の腹心の友になろうとはまだ神様しかご存じありませんでした。
(ラッパ)そのころ甲府の町では…。
(武)てっ!何百人いるでえ。
(徳丸)武。
これでがとう景気がよくならあ。
甲府連隊万歳!万歳!甲府に軍隊がやって来た事で人々の運命は大きく変わっていくのでした。
ご機嫌よう。
さようなら。
2014/04/26(土) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 花子とアン(24)「嵐を呼ぶ編入生」[解][字][デ]
はな(吉高由里子)の処分が校長室で言い渡される瞬間、突如やってきた蓮子(仲間由紀恵)は「ぶどう酒を飲ませたのは自分」と告げ、自分を退学にするよう言い放つ…
詳細情報
番組内容
はな(吉高由里子)の処分が校長室で言い渡される瞬間、突如やってきた蓮子(仲間由紀恵)は「ぶどう酒を飲ませたのは自分」と告げ、自分を退学にするよう言い放つ。なぜうそをついていたのかブラックバーン(トーディ・クラーク)に問われても蓮子は答えず、富山(ともさかりえ)は激怒。しかしブラックバーンは意外にも、二人とも退学にしないという決断を下す。語られ始めたその理由を、はなは必死に同時通訳して蓮子に伝える…
出演者
【出演】吉高由里子,仲間由紀恵,賀来賢人,カンニング竹山,ともさかりえ,浅田美代子,高梨臨,近藤春菜,トーディ・クラーク,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【原案】村岡恵理,【脚本】中園ミホ
音楽
【音楽】梶浦由記
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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日本語(解説)
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