(テーマ音楽)映画やテレビの脚本を数多く手がけました。
激動の時代を生きる女性を描いた作品は多くの人の共感を呼びました。
もうよろしいでしょう?皆様は元華族というものを少し誤解しておいでのようですね?疲れました。
ごめんなさい。
私はいつもしたい放題やってきて。
それが一番君らしい生き方だ。
これから…一人でやっていける事探します。
田中さんは山の自然や草花を愛し「花の百名山」を書いた事でも知られています。
田中澄江さんは明治41年東京・板橋で裕福な地主の家に生まれました。
昭和3年東京の師範学校に進学。
在学中から詩や短歌を発表し卒業後も創作活動を続けました。
その後26歳で劇作家の田中千禾夫さんと結婚します。
3人の子どもが産まれ経済的にも恵まれた結婚生活でしたが戦後その暮らしが一変します。
田中さんは家計を助けるためラジオドラマや映画の脚本を書き始めます。
巨匠成瀬巳喜男監督の下で初めて脚本を担当した作品「めし」。
同じような朝があり同じような夜が来る
台所と茶の間と。
女の命はやがてそこにむなしく老い朽ちていくのだろうか
原節子演じる妻の微妙な心の動きが見事に描き出されます。
ごはんの間ぐらい新聞おやめになったらどう?その後も成瀬監督と「流れる」や「放浪記」などを手がけた田中さん。
女性のリアルな気持ちや生きざまを脚本で表現していきます。
うわ〜お母さんよく来ましたね。
はるばると。
小説を書いても実際の話とは違う。
林芙美子の自伝的小説を基に戦前から戦後懸命に生きた女性の姿を描きました。
人間とは一体何であろうか。
何者であろうとしているのであろう
ドラマの最高視聴率は47%に達しました。
脚本の執筆を続ける一方田中さんは趣味の山登りを長年にわたって続けました。
師範学校を卒業した頃から始めた登山。
当時女性の山登りは珍しく着物にげた履きといういでたちでした。
山に咲く高山植物。
田中さんはこうした花との出会いを何よりも楽しみにしていました。
そして72歳の時「花の百名山」を発表しました。
山と花への愛着。
そして激動の時代を生きる女性を描いた田中澄江さん。
自らの率直な思いを書きつづった91年の生涯でした。
2014/04/26(土) 05:40〜05:50
NHK総合1・神戸
NHK映像ファイル あの人に会いたい「田中澄江(脚本家・作家)」[字]
脚本家・作家の田中澄江さん。激動の時代を生きる女性を描いた映画やテレビの脚本を手がけ、「花の百名山」を書いたことでも知られる。その作品に込めた思いが語られる。
詳細情報
番組内容
脚本家・作家の田中澄江さん。映画「めし」やテレビドラマ「うず潮」「華族の女」など、戦前から戦後の女性の生き方を描いた作品を数多く手がけ、人々の共感を呼んだ。さらに、登山を趣味としていた田中さんは、山の自然や草花を愛し、「花の百名山」を書いたことでも知られている。山と花々への愛着、そして女性の生き方について、自らの率直な思いを書きつづった田中さんの、作品に込めた思いが語られる。
出演者
【出演】田中澄江
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
情報/ワイドショー – 芸能・ワイドショー
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:23809(0x5D01)