近田
「鹿児島県にある火山、桜島についてです。
去年(2013年)は、3,000メートル以上の噴煙が上がる噴火が30回を超え、ここ数年、活動が活発になっています。
この桜島で、日本における20世紀以降最大の火山災害『大正大噴火』が、ちょうど100年前の今日、1月12日に発生したことを、みなさんご存じでしょうか。
専門家は、桜島が再び大噴火を起こす可能性を指摘しています。」
京都大学防災研究所 井口正人教授
「大正級の大噴火の間隔は、だいたい100年から200年。
少なくとも今後、警戒を要する時期に入ってきていると思う。」
江崎
「ただ、観測網の整備が進められていまして、今すぐ大噴火を起こす兆候がみられるわけではないということです。
しかし、研究機関による最新のシミュレーションで、桜島が100年前と同じように噴火すれば、気象条件によっては、全国各地に大きな影響が広がるおそれがあることがわかってきました。
この色のついた部分が、火山灰が降り積もる場所を示しています。
また100年前と違って、現代社会では交通機関や社会インフラで、電子化や機械化が高度に発達しています。
それゆえに大きな影響が出るということが懸念されています。
何がその引き金になるのか、まずは当時の証言をお聞き下さい。」